もう九月です。夏も終わりです。
私の住んでいるところは、もう夜は半袖だと寒い日もあったりするレベルです。
これの下書きを始めたころは夏真っ盛りだったのですが、怠けてしまったためにタイトルが変な感じになってしまいました。
そんな夏に聴いてほしかったポップパンク
「Sugarcult」
を今回はご紹介します。
俺が初めて洋楽でハマったバンドなので、思い入れのあるバンドなんですよ。うん。
よっしゃ、それではいくぞー!
プロフィール
シュガーカルト(Sugarcult)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタバーバラ出身のパンクロックバンドである。
メロディックなツインギターと聴きやすいボーカルが特徴的。
ビートルズのカバー曲「A Hard Day’s Night」がトヨタ自動車のコンパクトカー「ラクティス」のCMで起用され、日本でも非常に高い人気を誇るようになった。—Wikipedia
ということで、日本ではCMで採用されて知名度が少しあったのだ。
それがこちらの曲。
「A Hard Day’s Night」
カバー元は皆さんご存知、The Beatles。
日本で発売された当時は映画の公開に合わせ、
「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」
というとんでもない邦題になってしまった曲。
ラクティスのCMはバンバン流れてたので、聴いたことあるって人は多いかもしれない。
このバンド、他の曲もめちゃくちゃにいい。
もう魅力全部書くとかできないから抜粋していくぞ。
激しく、ほんの少し切ないサウンド
ガッチガチのアガる曲というよりは、どこか哀愁を帯びた切ないメロディアスサウンドが特徴のSugarcult。
聴きやすくも、僅かにしゃがれたシャウトで歌い上げるエモいボーカルが胸に刺さる。
そんなバンドを象徴するようなヒット曲がこちら。
「Memory」
明るく、だけど切ない、疾走感はあるけどサウンドも分厚い。
ただ爽やかで終わらせない、少しだけ胸をえぐるようなバンドだ。
だからこそ学生時代にハマった私は、10年を超えた今もなお聴き続けられているのだ。
年を取るごとに音の心への染み込み方が
彼らのと同時期に人気を博していたバンドは
・Sum41
・Simple Plan
・Linkin Park
・All Time Low
といったそうそうたるレジェンド級。
いずれもパンク全盛期(Green Dayあたり)を通じて、独自に解釈を広げたバンドたちである。
特にSimple Planに関しては毛色が似ていながらも、ボーカルの声質で好みが若干分かれていたイメージだ。
こちらはもう少しさわやかでハイトーンが抜ける声で、これもまたいずれ紹介したいところであるが。
曲の幅、大人の色気と疾走感
活動後半へ差し掛かるにつれ、より色気を増しながら曲の幅を広げていったSugarcult。
私がこのバンドにハマったきっかけとなった
「Riot」もその時期にリリースされた曲だ。
重たいサウンドとボーカルが纏わりついてくるのに、疾走感を残した名曲。
ボーカルの唸りがよりマッチし、Riotの名にふさわしいのではなかろうか。
「湾岸ミッドナイト」の劇場版で採用されていたことを今知るなど。今度見てみるかな。
色気に気付いてしまったSugarcultは、激しさを失わないまま曲の幅を広げた結果、更に私の心を掴んだのだ。
それが12年ほど前。それ以降、新曲は全く出てないのにずーーーっと聴き続けている。飽きることが全くない。
キャッチーだが飽きない、奇跡のバランス
個人的な意見だが、キャッチ―な曲は数年間変わらずヘビーローテーションすることが少ない。
キャッチ―が故にフレーズ単体で飽きを感じてしまうことが多いからだ。
しかしSugarcultでは飽きを感じたことが全くない。不思議なほどに。
理由として考えられるのは、バランスがいいという漠然とした答え。
何のバランスがどんなふうにいいのか・・・
頭をよぎったのは、脳裏に残るフレーズが多くないということ。
それなの10年以上聞き続けている。それは、一曲を通しての味わいが心地よいからである。
疾走感があるからしつこさを感じない。
重厚なサウンドだから薄っぺらく感じない。
ボーカルがアダルティだから青臭さを感じない。
メロディアスな切なさがあるから陽気疲れを感じない。
あらゆる要素を取り出しても、強すぎず、しかし足りないことはない。
そんな奇跡的なバンド、そう個人的に思っているのだ。
だからこそ、みんなに改めて今、語りたい。
彼らの現在
最後にリリースしたのが2009年。
かれこれ10年以上経ってしまっている。しかもベストアルバム。
しかしこの記事を書くにあたって改めて彼らについて検索していたところ、ここ数年間でも彼らの紹介や復活を望む声が多く見れた。
良い曲は色褪せないんだなと思うとともに、音楽的知識が乏しい私でもこういった感情を書き残すことには意味があるだろうと思えた。
彼らの音楽は、前記したように切なさと疾走感が包括されている。
暑い夏にこそ聴いて欲しい、と思っていたがこの記事を書き上げた今は
「暑さの過ぎ去った秋の入り口」
にも相応しいのかもしれないと感じている。
もう間もなく夏の香りも途絶えてしまうこんな時期、かすかに残る空気を満喫しつつこのバンドのサウンドに耳を傾けてみてはいかがだろうか。