パチンコ屋の経営を支える! 不思議なお客様の行動とは?

 

 

 

昨年の11月から、筆者の仕事は

 

「パチンコ屋のホールスタッフ」

 

となった。

 

 

もともとスロットを打っていた自分にとって、おそらく馴染めるし騒音や今は吸えないタバコといった人を選ぶ条件が苦ではないと思ったからである。

そういった悪条件もあり時給も基本的にはほかのバイトより高めに設定されているため、フリーターにとってはうってつけの仕事と言えるかもしれない。

 

 

そうしてホールスタッフになってから8か月が経った。

 

この8か月、様々なお客様を見てきた。

 

 

その中で、

 

「損してる、でも店から見たら神様だ」

 

と思う行動を取るお客様が多かった。

 

 

おそらくだが、このサイトを見ている方の多くは期待値や設定という概念をもとに遊技されている方が多いと思う。

今回は、そんな打ち手としての常識と思っていたことが通用しない謎のお客様の行動をお伝えしたいと思う。

 

筆者の打ち手としての常識を砕かれた様々な実例。

そこにはパチンコ屋の存在意義と持続する理由があった。

 

 

その真意も最後にお伝えしたいため、最後までお読みいただければ幸いだ。

 

 

 

 

 

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スタッフとして働いて衝撃を受けた

 

 

 

そもそも筆者がパチスロにはまった理由が勝てるからだった。

そういった意味でいうと、遊びとして打つことがほぼ無かったのだ。

 

ただ、そうはいっても気になる台を打ってみるとかはしていたから、決して期待値至上主義一辺倒ではない。

 

 

それでも、客層の多くの行動にはあまりにも衝撃を受けた。

 

例えば、ジャグラーでチェリーを狙うという行為。

筆者にしてみればあまりにも当然だし、たとえ遊び打ちでも自然と狙っているようなものだ。

 

 

 


(画像引用元)

 

 

 

だがホールで働いてみて初めて知った。

ジャグラーでチェリーを狙う客は、10%もいないだろう。

 

つまり90%の人はチェリーをこぼすとか損するとか、そんなことを全く気にせず楽しんでいるのだ。

 

それが筆者にとっては衝撃だった。

チェリーをこぼすということは、一回に付き40円損するわけだ。

それを全く意識せずに打つということ自体が筆者にとってはあまりにも驚きだったのである。

 

 

それからというもの、このギャップに驚かされる日々が続いた。

 

 

 

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Twitter層はレベルが高い世界

 

 

 

基本的に筆者がパチスロについて人と交流する場はTwitterである。

もちろんバイト先のスタッフと話すこともあるが、圧倒的にTwitterの方が多い。

 

ホールで働いてみて知ったのが、Twitterで絡ませていただいている方々はレベルが圧倒的に高いということ。

レベルという言葉を勝つ意志と置き換えてもいい。

 

勝たなくていい、遊びたいという人が大多数であり、だからこそ我々から見たら不可解ともとれる行動をしているのだと思う。

 

 

では一体どんな行動なのか。

紹介していこう。

 

 

 

 

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あらゆる機種を20Gずつ回す貴婦人

 

 

 

おそらく、AT機ART機の知識が全くなかったのだろう。

獣王、まどか3、アカギ、G1、天下布武4をそれぞれ約20Gぐらいずつ回した後にジャグラーへと移動していった。

 

いや、ジャグラーに行くだろうなとは思ってたんだ。

 

なぜならどんな機種でも第三停止でネジっていたからである。

 

もっと言うとこの方、ジャグラーを打つときはリプレイでもブドウでもねじっている。

当然だが重複はチェリーしかないため光らない。

この方の努力は実らないのである。無念。

 

そのうち出たら面白そうだけどね、リプレイ重複のあるジャグラー。

 

 

 

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マイジャグで小役数えるフリー打ちお兄さん

 

 

 

若いお兄さんが、REG先行のマイジャグラーに座った。

どうやらスマホのアプリで小役を数えるようだ。

 

と思ってみてたらなんとフリー打ち

なのにチェリーの数を数えている。

 

うーーーーん、どうしたいんだろう。

 

そもそもマイジャグで設定見抜こうとするなら

「チェリー重複REGなのか単独REGなのか」

ってすごい大事だし、チェリー数えるなら狙わないと意味が無いし・・・

 

と困惑するのだがそれをよそ目に彼はほぼ毎日打ち続けている。

常連と呼ばれるようになった今も毎回小役を数えているが、勝っているところはほぼ見ていない・・・

 

 

 

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一日に5回交換するお婆ちゃんたち(非等価店)

 

 

あまり詳細はいえないが、当店は非等価である。

当然、現金を使えば使うだけ損するし持ち玉遊技がお得だ。

 

ところがどっこい。

 

ほぼ毎日通っていただいている常連のお婆様方は滅茶苦茶交換する。

 

カウンターで交換の対応をするときに、5枚レシートが出てくることも珍しくないし逐一交換していくこともある。

いずれにせよ、年間にすれば1回は交換が必要なため一日4回で1200回近く不要な交換をしていることになる。

 

 

 

 

少なめに一回あたり20スロ250枚として。

 

10%が換金ギャップで生まれるため、一回につき25枚の損。

一日4回計算で100枚、一日当たりの損失は1000円。

 

年間300日来店してもらっていれば、なんと30万円にもなる。

 

もちろん概算ではあるが、これらを平然とやってのける余裕。

筆者はそこに痺れるし憧れるのだ。嘘だ。

 

偉いスタッフとかは気遣って

「まとめて交換した方が・・・」

と助言を何度かしたようだが、その意志は揺るがない。

 

 

 

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天井までのG数を気にしないメンタル

 

 

これは筆者の店舗ではなく統計で回っている他店ではあるが。

5スロに沖トロ島がある店舗が存在する。

 

 

 


(C)UNIVERSAL ENTERTAINMENT

 

 

 

そこはほぼ全員の客層がシルバー層という状態。

ジャグラーや沖トロといった完全告知、いわゆる光り物が大人気だ。

その結果沖トロも大盛況という状況にある。

 

 

沖トロの天井は999G。

当然ノーマルタイプではないため、ハマり台を打てば当たる確率、当たるまでのゲーム数は平均して短くなる。

 

だがそんな常識はシルバー層には通用しない。

隣に捨ててある600ハマりの台に見向きもせず、85G台をぶん回す。

それも一人ではない。5人近くが誰も見向きもしない。

 

それは、誰も触れてはいけないのかと思うほど。

みんながみんな目の前の台のみと戦っていた。

 

同じようにハーデスが自店に2台あったときも、900ハマりに目もくれず150から当たりを目指す人がいた。

一回二回の話ではない。

毎週一回はあるような、頻発する話だ。

 

 

おそらくだが、皆様は打ち始める前に店を一周して様子を見ることが多いと思うし、自分の台を打っていても他の台の挙動やゲーム数をチェックすることがあるだろう。

 

 

それが全くない、ある意味目の前の台に全力。

それが彼らの流儀である。

 

 

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パチンコ絶対固定ハンドル勢

 

 

 

基本的にパチンコにおいて、固定ハンドルは禁止である。

というよりも、法的にアウトになってしまうのだ。

 

だが実際は黙認されている状況が多いだろう。

その理由を筆者は身をもって思い知った。

 

 

固定ハンドルをする層は基本的に年齢が高い。

だいたい40代より上だろうか。

 

彼らは保留がMAXになろうがロングリーチに発展しそうな雰囲気があろうが打ち続ける。

さすがに疑似連まで行くとストップするが、そのロスは積み重なれば小さくない。

 

このロスを店として利益と捉えられること、そしてこういったライト層が店の主な収入源であること。

これらを考えると黙認という状況は店にとって美味しいものなのだ。

 

※固定ハンドルは本来違法です。辞めてね。

 

 

 

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アクロス、クレア等のノーマルを完全告知機として打つ人

 

 

 

これまた意外にも多い。

当然のことながら、これらの機種はレア小役やボーナス察知、ボーナス判別が出来ないと損するしそこが醍醐味となるものだ。

 

しかしながら筐体が告知するまでひたすらフリー打ち、告知が出たら目押しサポートを要求、というような方が結構な数いらっしゃる。

特にクレアが人気だ。

 

おそらくRT連した際の爆発力が荒さを演出しているためだと思うのだが、ノーマル機が好きな筆者としては

 

「きちんと打った方がもっと楽しめるのに・・・」

 

と複雑な思いをしたりもする。

 

もちろんスイカは狙わない。

ボーナス中の枚数調整も知らぬ存じぬ状態。

 

こういったお客様はディスクアップでもよく見るようになってきた。

完全フリー打ちで消灯に首をかしげるお婆様。

そんな人に限ってハイパーBIG引きまくって2000枚とか出るんだけどね。

 

 

 

 

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なぜこの記事を書いたか

 

 

 

筆者の真意は笑いものにしたいわけではないし、ただの紹介で終わらせる気も無い。

 

 

そもそもパチスロにおいて勝ちを目指せるのは

 

・設定が入っているから

・誰かが期待値のないゲーム数を回してくれているから

・甘い台を店が使っているから

 

のどれかに必ず該当する。

 

つまりは店が利益を取るか、誰かが期待値マイナスのレバーを叩かなければ理論上勝つことは出来ない。

 

そういった意味では店の経営だけではなく、個人個人がパチスロで勝ちを目指すということ自体もライト層に支えられているのだ。

にもかかわらず、業界はライト層を軽視するし勝っている人の一部はライト層を見下すような言動が目立つ。

 

 

しかしそれでは業界は萎んでいく一方だ。

業界が大きくなるのに勝つような人は実はそれほど必要ない。

本当に必要なのはかつての大衆娯楽としての復興。

勝った負けたで気軽に一喜一憂できる人の増大。

 

それはもっと端的に言えば、

 

「技術や知識の介入無しに楽しめる層」

 

という存在がいかに大事かという話になる。

 

かつて4号機時代、設定1でも103%ある機種が設定3以上でガンガン使われていたと聞く。

今のディスクアップベタピンの世界では考えられない事態だ。

 

だがそれは、技術介入が出来ない、知識の少ない人たちが娯楽として楽しんでいたからであり、業界を支えてくれていたともいえる。

 

その層へのリスペクト、感謝というのは打ち手として持つべきだと筆者は考えている。

近年の軍団が幅をきかせるような状況が気に入らないのは、そういったライト層に対して迷惑となりかねない事態が多数起こるからであり、ひいては業界の収縮、軍団自らの食い扶持を狭めているとすらいえる。

 

かつてのジグマプロが居場所の確保のために常連と仲良くしていた、という話を聞くと羨ましいとすら思う。

 

 

 

だからこそ、常連の人にはみんなで優しくしてほしい。

 

その人のこぼすチェリーが、期待値のないゾーンが。

あなたの楽しいパチスロライフを支えているのだから。

 

 

 

 

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