エイム強くなりたい!撃ち合いに勝ちたい!と思ってインターネットを検索していると、こんな意見を超沢山目にします。
「KovaakやAimLabよりもゲームをプレイした方が上手くなるよ」
「あんなのやってもbot撃ちが上手くなるだけでゲームには関係ないだろバカか」
という意見。要は、エイムソフトやるよりゲームをプレイした方が良いという派閥ですね。
これに関してですが、私の中である程度の結論が出ましたのでここに残しておこうと思います。
そう決意した理由は、「世の中の記事がテキトーなことしか言ってない」というもの。
考察も結論も、全然適当かつガサツ。だから私は全く納得できないまま悩んでいました。それが自分の中で解決というか、腑に落ちる考え方があったのでこれは書き残すべきだろうと思ったわけです。
なので、エイムや撃ち合いに関して伸び悩みを感じる人は是非この記事を読んで、今後の上達に役立ててくれれればと思います、最後まで読んでも損はさせないクオリティで書いた自信があるぜ。
「Kovaak,Aimlab意味無い派」の意見をまとめる
まずは色んなところで言われている、エイムソフトは意味が無いよという意見の中身についてざっくりまとめていきましょう。
「マウスが思い通りに動かせるまでだけ意味がある」
一番最初に目にして「?」となってしまった意見。なんだこれ。
具体的には、
マウスが思い通りに動かせない初心者には意味があるかも知れませんが、慣れたらゲームをプレイする方が上達すると思います
という感じの意見が案外多く見られました。これは超突っ込みたいんですが、具体的な反論は後でまとめてやっていきます。
「エイムソフトの練習とプレイは違うよ」
これも結構多いんですよね、こんな感じの。
valorantはプリエイムが必要なだけでエイムラボで鍛えるようなフリックは必要ないのでエイムラボやってても上手くなりません。デスマッチやりましょう
KovaakやってもKovaakが上手くなるだけでAPEXのエイムが上手くなるわけではない
これはねー、2割正解なんだけど8割間違ってる意見だなあと思っています。惜しいんだけども。
「プロはやってないって言ってるし」
これはもうその名前出しちゃ反則でしょ!みたいなね。
具体的に言えば、APEXだとImperialHal、VALOだとDepさんもそんな事言ってた記憶、あとなによりFPSのレジェンド、Shroud。ここら辺がみんな「ゲームをプレイすることで上達した」って言ってるのにお前はKovaakやるのか?という意見。
「意味無い派」の主張にツッコミを入れます
ということで、一つ一つ丁寧にツッコミを入れていこうと思います。
マウスが思い通りに動かせるならそれはプロです
まず気になったのはここね。
マウスが思い通りに動かせない初心者のうちはオススメです、なんて言い回しもよく聞くんだけど俺には本当に分かって無くて。
「思い通りにマウス動かせたら命中率100%では?」
と思っちゃうわけです。
というか、思い通りにマウスを動かせるのって、エイム練習している人の夢じゃないですかねという話で。たぶんどのゲームでもプロになれますよ。
ゲームに活きるメニューを正しく選ぶのが大事です
「エイムソフトの練習とプレイは違うよ」という意見、個人的には結構分かるというか納得はします。
ただこれは、個人的にちゃんと説明出来るようになったので今は反論と言うより、説明をしたいなという気持ち。
エイムソフトとゲームが違うかどうかは、色んな面から考えることが出来ます。
まず、必要なエイムの種類があります。
例えば、おそらくAimLabで一番有名なメニューは「グリッドショット」でしょう。
いくらこんなのやったってVALORANTのエイムは良くならないよ!と言われれば割と正解だと思ってます。必要なエイムが全然違うから。
そもそもグリッドショットって一番有名ではあるんですが、エイムの上達に有用だとはあんまり思ってません。曲芸に近い。なぜなら、こんな大きな的を次々撃つようなシチュエーションが有るゲームが思い付かないからです。
一方で、このメニューはどうでしょう。
個人的にですが、VALORANTに必要なのはマイクロフリックだと思っています。相手が出てくるところはある程度予想が出来た上で、プリエイムから小さく水平方向にフリックして小さい頭に当てるゲーム。なのでこのメニューというのはエイムの種類で言うとドンピシャなわけです。
逆にAPEXが上手くなりたい!という人はこんなメニューをやってもいかせるシーンなんてほぼ無い。
APEXは近距離でトラッキングエイムして当て続ける、というゲーム性なのでnarrow strafeの方が最適。
というように、ゲームに必要なエイムというのはゲームタイトルによって異なります。なので、それに対応したメニューをきちんと選ばないとゲーム内に効果は反映出来ない、というのは事実です。
で、それを更に考えていくと「今自分に足りないものって何だ?」という話になります。
それが立ち回りや座学なら動画見たり勉強が必要だし、キャラコンとかだったらそのゲームをやりこんだ方が良い。で、エイムならばどんなエイムが自分に必要かを考え、適したメニューをやる、というのは適切な上達に繋がると思います。
後で別途説明しますが、ゲームをやりこむよりエイムソフトを活用するメリットというのも明確にある、と私は考えてます。
それともう一つ、エイム力をエイムソフトで鍛えると良いこと。それは普段やっているゲームでは要求されないエイムも鍛えることが出来るという点かな。
それこそVALORANTしかやらない!みたいな人なら別ですが、総合的にエイムを鍛えることによってどんなタイトルでもある程度対応できる、弾を当てられるという万能型のエイムが身に付くのはメリットと言って良いと思う。マイクロフリックもトラッキングも遠距離も近距離も一通り強いです!となれば便利ですよね。
余談ですが、OW出身のプレイヤーが色んなゲームで活躍する一因はここにあるのでは?とも思っています。
OWって特殊で、選んだキャラによって要求されるエイムが全然違うんですよね。更に言うと空飛ぶキャラも高速移動するキャラも居るので、細かいエイムから高速エイム、縦方向のエイム、フリックにトラッキング、即着と偏差、あらゆるエイムが要求される大変なゲーム。だから応用が効くのかな?と考えたりします。
プロはやってなくても私はプロほどの才能がないんです
最後、「プロはやってないって言ってるし」という話。
大前提として、プロの中にもエイムソフト活用派と実戦至上主義派どちらもいます。それこそGONさんなんかは自身も認めるKovaakマニアです。
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他にも活用している選手は調べたらたくさん出てくるし、あるいはゲーム内の練習場やカスタムを利用してエイム単体のトレーニングを取り入れてる選手を含めたらもっと多いでしょう。
加えて、プロって頂点ですよ、天上人です。
才能に溢れた人だからエイムを切り取った練習をしなくとも強くなれた、という可能性は充分にあると思います。
なにか一つのことに本気で打ち込んだことがある人は分かってくれると思うんですが、同じ量の努力をしても成長スピードが全然違う人って居るんですよ。だからそういう人が練習要らないって言っててもそれはイレギュラーなケースだろうと。
あともう一つ、これは私が社会人だから尚更思うことですが、一般的な人間はゲームをプレイできる時間に限りが有り、それはプロになるような生活を送った人と比べるとかなり少ないです。
1日10時間は当たり前、という話を沢山聞きますが社会人である私は相当頑張っても毎日2時間が限度。なので実戦やってればエイム良くなるよ!というほどの量を詰めないんですよね。だからこそエイム単体で切り取って密度の高い練習をするべきだなと考えるようになりました。
あと、エイムソフトで頑張って上達した人の動画を見るというのが個人的なオススメです。エイムソフトを頑張ればこんな風になれる、という勇気をもらえます。
エイムソフトを使うメリット
ということで、ここまではよくある意見に対して自分の思うことを書いてきました。
ここからは、実際に私がエイムソフトに取り組んで良かったと思うことを紹介していきます。
時間効率が圧倒的に良い
まずはここに尽きます。
例えばAPEXのランクマッチをプレイする場合、ファームや移動・マッチングなどの時間を含めたら実際に射撃する時間ってたぶん1/10あるかどうかだと思うんですよ。
VALORANTも、実際の撃ち合いってわずか数秒ですよね。1ラウンド90秒ある中で何%やねん!という。
常に忙しいと言われるOWでも、体感では30~40%ぐらいだと思ってます。それにマッチングの時間はやっぱりかかるわけで。
となったときに、エイムソフトというのは時間効率がめちゃめちゃ良いんですよね。APEXに例えるなら、12分やるだけで実際のランクマッチ2時間分のエイムを練習することが出来る、みたいな。
もちろんその分、エイム以外のゲーム能力は学べませんけども。
ランクマッチ | エイムソフト | |
エイム | 1 | 8 |
キャラコン | 3 | 0 |
立ち回り | 3 | 0 |
ゲーム理解度 | 3 | 0 |
伸び幅のイメージはこんな感じです、ざっくりとですが。なのでエイムを良くしたい!という明確な目的や課題があるならエイムソフトや練習場などエイムを切り取って練習するべきだ、と私は考えています。
メニューのスコアで成長が実感できる
これはゲーム内の練習場とかではあまり無く、エイムソフトならではの機能。
メニューそれぞれのスコアがどう推移するのかを記録してくれるため、自分のエイムが成長しているかどうかが客観的に分かるのがありがたいです。
こういった目に見える成果というのは、努力を続ける上で大切なモチベーションになります。
自分のエイムの得意不得意が把握できる
これはちょっとだけ難易度が高いというか、エイムソフトをある程度やったときに実感する部分。
自分はどんなエイムが得意でどんなエイムが不得意なのか、というのがスコアや順位として明確になります。
以前に、Voltaicベンチマークでエイム力を測定しよう!という記事を書きました。Voltaicの面白い点は、様々なエイムがメニューに組み込まれ、それぞれに点数が出るところ。なのでどんなエイムが得意か苦手か、というのが超絶分かりやすいんですよね。
で、こういう具体的な基準がなくても自分で色んなメニューを探しながら練習してると、
「あー、俺こういう系等のエイム苦手だ・・・」
というのが段々感覚でも分かるようになると思います。私の場合は小さい的を丁寧に狙う、というのが苦手。
それが分かれば「なぜアッシュやウィドウで当たらないのか」というのも苦手なエイムだからか!と納得でき、練習することで克服できるんだなと。どういうメニューをやれば自分が成長出来るかが分かったのは大きな収穫でした。
人のせいに出来ない
最後にこれは戒めというか、自分に言い聞かせるようなものなんですが。エイムソフトって残酷に点数と順位が出るので、ゲームと違って人のせいに出来ないんですよね。ただ自分のエイムを数値化されて見せ付けられる。
なので、よく言えば人にイライラせず淡々と取り組めます。自分の下手さにイライラすることはあるかもしれないけど、それは自分が悪いので納得できるというか。
あと個人的にはスコアを気にしすぎず黙々とエイム練習すると心が落ち着くな、と言うことが多々あります。写経や塗り絵、マイクラの整地なんかに似ているかもしれませんね。
エイムソフトをゲームの上達に繋げるために必要なこと
ということで、ここまで書いたことも含めて「どうすればエイムソフトを利用してゲームが上達するか」をまとめておこうと思います。
必要なエイムを知り、適切なメニューを探そう
ゲームによって必要なエイムは違うし、人によって得意なエイム苦手なエイムはそれぞれあります。
自分はどんなエイムが得意・苦手なのか、自分が上達したいゲームはどんなエイムが要求されるのかを考えましょう。それが分かれば、あとは必要なエイムが練習できるメニューを探すだけです。
ゲームの上達とエイムの上達は別である
ゲームが上手い、強いというのは色んな要素があります。
- ゲーム理解度。判断ミスや立ち位置のミスがない
- キャラコンが上手い
- 周りを見る能力が高く、敵味方の位置把握が出来ている
- メンタルコントロール。ティルトしない
などなど、エイムに限らず能力というのは様々。ただどうしてもシューターという特性上、弾を当てられるエイムというのは比重が大きいものもあったりするわけで。
なのでゲームの上達とエイムの上達は分けて考える、ゲームの上達の一部分としてエイムがある、という捉え方が出来ると良いんじゃ無いかな?と思います。
立ち回りを勉強するためにコーチング動画見たり、定点を覚えるために調べたりしますよね、それと同じようにエイムを鍛えるためにエイム単体で練習する、と考えれば合理的じゃないですか!
ゲームプレイとのバランスを取ろう
今述べたように、ゲームの上手さというのはエイム以外の色んな要素として存在します。で、いくらエイム練習を熱心に頑張ってもこういった部分というのは上達しません。
というより、ゲームから離れると判断スピードや立ち位置など、ちょっとした部分が鈍る感覚を個人的には持ちました。
なので、エイム練習する時間と実戦経験を積む時間と上手くバランスを取るのが一番ゲームの上達に繋がると思います。
エイムは充分だけど立ち回りが下手ならそれを強化する、逆に立ち回りは出来てても弾が当たらないならエイムを強化する。ここのバランスを取れれば、確実にエイムソフトはあなたの味方になってくれるはずです。
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