OWにおいて、ランクを上げるのって思ってるより大変なんじゃない?という話を考えたいと思います。
これを考えるきっかけになったのが、マーベルライバルズ。

マーベルはいろんなところで言われてますが、ランクが上がりやすくプレイ時間さえ確保できればマスターにはいける、とほうぼうで聞きます。実際私もそこまでやりこんではないですが、肌感でその意見に納得できるぐらいでした。
対してOWは本当にランクが上がらない。なんなら一回連敗沼に入ってランクを落としてしまうと上がるのに時間が超かかる、なんてこともしばしば。たくさんプレイして勉強もしているのになかなかランクが上がらない、上他経つしてないのかな・・・と不安になることも多いはず。
ただOWのランクを上げるのって、本当に大変なんですよ。よっぽどキャリー出来る人を除けば。
なので今回は、具体的な数字を計算しながらランクを上げるのがどれほど大変か、というのを考えてみようと思います。
ランクが伸び悩んでたり沼ってても頑張るOWプレイヤーのみんな、その姿勢だけでものすごいことなんだぜ!誇っていこうぜ!
勝率と必要な試合数を考えよう
ということで、分かりやすく丸々1ランク上げる、というのを目標に考えてみましょう。
プラチナ5→ダイヤ5、みたいな。ティアでいうと5ティア分になりますね。
OWのランクというのは%で表記されていますが、実質ポイント制と考えて問題ないです。
100%(ポイント)で1ティア移動。
相手のランクが高い低いで微調整、連勝連敗で微調整が入りますが、おおよそ1回の勝敗で変動する%は20~22ぐらいだと思います。計算しやすいように、以下1試合20%という変動値で考えることにします。
1ティア上がるのに必要なのは5勝ち越し。いいですか、5勝ではなく、5勝ち越しなんです。
丸々1ランク上げる場合には25勝ち越しが必要になります。
で、勝ち越し数を考えるのに必要なのは、勝率です。
ぶっちゃけ勝率60%ぐらいある人は超強者だと個人的に思っています。私なんかは短時間しか使ってないヒーローを除けば55%勝率が出てるヒーローが居れば良い方です。
以下、勝率ごとのティアとランクを上げるために必要な試合数となります。
1ティア | 1ランク | |
52% | 125試合 | 625試合 |
54% | 63試合 | 315試合 |
56% | 42試合 | 210試合 |
58% | 32試合 | 160試合 |
60% | 25試合 | 125試合 |
必要な試合数多くない!?!?
勝率60%って相当勝ってるんですよ。ヒーローごとの勝率を見て調整とかされるんですけど、60%ってもうOP(オーバーパワー)扱いだと思います。
それでもプラチナ3→プラチナ2になるために25試合も必要なわけで・・・
ちなみに参考になるか分かりませんが、AwkwardというOW星人の動画で、ソルジャーのみで新規アカウントでグラマスを目指す、という企画があります。
この人のソルジャーですら勝率は67.5%ほどでした。
この人の動画については別途紹介記事を書いてますので、こちらも是非。
つまりランクTOP500常連の人でも67.5%とかになるようなゲームにおいて、適性ランクでプレイしている人がどれだけの勝率なんだい!!!!という話。
ランクを上げようと思うと辛い
てことはそもそもある程度強い人でも、かなり試合数をこなさないとランクの変動には繋がらないわけです。
もちろん日々変動はします。それこそ5連勝してストレートに1ティア上がったぜ、という経験ある人も沢山いるだろうし、逆に土日だけでプラ2からゴールド1までゴロゴロ転げ落ちる、なんてこともあります(実体験)。
それは正確に言えば引きが偏った、強い味方を連続で引いてたり相性が良かったり、と運が絡んでいると思った方が良いです。で、実際その後なんだかんだ元のランクに戻りますよね?
自分が強くなったかどうかは数試合、なんなら数十試合程度じゃ分からない、ランクも安定しない、というのがこの試合数計算から分かると思います。
因みにですが、マッチングが良くできていて基本勝率50%、強い人でも55%、弱い人でも45%という状態だとか呈しましょう。
GPTくんに計算してもらったのですが、
- 勝率55%の人が、100試合行う
- そのときに、33%以上の確率で起こりえる戦績のうち
- 最も戦績が高い場合
- 最も戦績が低い場合
を算出してもらいました。つまり、本来は55%勝てる強い人でも、3人に1人ぐらいのちょいブレってどんなもん?という。
結果としては、
最も勝利が多いのは 60勝
最も勝利が少ないのは 50勝
という計算結果でした。つまり55%勝てるはずの人が、必死に100試合こなしてもランク変動ゼロ!ということが3人に1人は起こるわけです。怖い!
てことはですよ、日々の勝敗ってかなーーーり些細なことなんですよね。
それとよく言われる「キャリーするには2ランク上の実力が必要」という話。プラチナで安定してキャリーして勝つにはマスタークラスの実力が必要、という話ですね。これも実際嘘じゃ無いと思ってます、OWは一人で出来ることがそこまで多くないわけで・・・と考えると、やっぱり勝率55%ですら割と大変というか至難の業。それだけ頑張ってもちょっと運が悪いだけで100試合やってランク変動無しがあり得ると。
かといって学生やニートでもない限り、100試合やるのも大変だと思うんですよね。1試合マッチング5分、試合時間15分で計20分だとすると、33時間。1日3時間仕事後に頑張ってプレイしても10日以上かかるわけで、それぐらい回してもなお確実に報われるわけじゃない、というのがランクの過酷さだと計算し直して思う次第です。

根詰めてゲームをやりすぎて、楽しさを失ってはどうしようもない。楽しくないのにプレイするのはプロだけでいいのではなかろうか。
ピークのランクは自分の実力じゃない
さっきの計算って逆もまたしかりで、本来は45%しか勝てない弱い人でも上振れしたら10勝ち越し出来ちゃう。2ティアぐらい上にふらっといけちゃうこともあるんです。しかも3人に1人レベルでこれですよ。運の良い人はもっと上がれちゃうかもしれない。
つまり、ランクのピーク、最も高かったランクは実力でも適正でもない可能性が高いです。上振れを引いたタイミングなんじゃないかと。
これを理解しておくと、本来自分はマスターなのに!みたいな焦りを感じなくて済むようになると思います。心理的なストレスを抑える上でかなり大事な考え方なので、確率論としてピークはあくまでも上振れだと理解しておくのはアリじゃない?と。
運で上がり運で下がる、それがランク
結局のところ短期的には運で上下が起こる、しかも2~3ティアぐらい平気で動いちゃう、それがランクというモノなのです。だから気にしすぎちゃ駄目だと思います。
それよりも自分が上達しているか、今まで出来なかったことや知らなかったことに挑戦しているか、という視点を持ってプレイすることで、ランクより大事な成長をちゃんと手に入れられると。そうして勝率が1%でも2%でも上がっていけば、ほんの少しずつでも平均滞在ランクは上がっていくはずです。運でブレるからこそ、運に左右されない成果物を日々得るのが一番の楽しみになるんじゃないかと。
ただ楽しくプレイしたい、だけならクイック(アンランク、アンレート)で良いはずなんです。ランクに挑むってことは、自分の成長とか勝ちを目指すプレイが楽しくてやっている。
ただ結果は運にも大きく左右されるから、自分に出来ることだけを淡々とやり、自分が上手くなるために淡々と試合を続ける。上下に疲れたら他ゲーで休む。それがランクを一番楽しめるんだと思います。
マーベルやVALOの場合
これがちょっと違うのが、マーベルやVALO。
同じチームシューターでも、試合中の活躍によってもらえるポイントが上下します。例え負けても強かった人はマイナスが少なかったり、キャリーした人が勝利時にポイントを多くもらえたりするわけです。
だから沼りにくいんじゃないかな、と思います。あとVALOに関してはOWやマーベルよりキャリーしやすいはずなので、それも沼りにくい要員かなと。
それに加えてマーベルは、勝率50%でもジワジワランクが上がっていくポイント変動らしいんですよね。だからそう言った意味でもストレスは少なそう。
その代わり、ランクが高くなっても試合の質が変わらない・・・実力と比例していない、という弱点もあるようで。OWのランクの方がシビアだからこそ楽しいかもなあとマーベルをプレイして思うようになりました。
ただ、スタッツによってポイントが増減するシステムはぶっちゃけ欲しいです。負け試合で一人だけ奮戦したときとか!欲しくなるよね!もちろんどの数字を参照するのか難しいし(ダメージ量ヒール量って実はそんなに大事じゃない)、スタッツ狙いでプレイされてもたまったものじゃないから無しの方が平和な世界、というのは分かるんだけれども。

キャリーする人の後ろを付いていくだけで勝てることもあれば、相手のキャリーに破壊されることもある。僕たちは1/5でしかないのだ。
ランクは目安!それ以上でも以下でもない
ランクは目に見えるからこそ追いかけたくなるし、確かに中長期的にはプレイヤーの実力をちゃんと現してくれます。ただし、あくまで目安というか、だいたいこれぐらいだよねーというものでしかないし、その大体の幅はかなり大きい。それを知った上で挑むことで、
- 連勝で浮かれず、連敗で落ち込まないメンタルの安定、それによるパフォーマンスの改善
- ピーク時のランクと現状のギャップに対する焦り、いらだちの防止
- トロールを引いてもティルトしない広い心
がちょっとでも手に入るんじゃないかと。
そして何より、ランクを上げるって簡単に言うけど実際は途方もない試合量 or どんな試合でもキャリー出来る圧倒的な実力が必要であり、どっちもそこまで現実的ではない。
楽しいと思えるときだけ適度にランクを回すのが一番だと思います。2200時間プレイした結論はそれでした。
いやほんとに、勝ちを目指そうと思えば思うほどストレスの要因まみれな訳ですよチームシューターなんて。
自分の下手さ、ポーク対決なのにひたすらカレー粉出すだけのモイラもストレス、生きて帰ってこないボール、絶対に頭に当たらないウィドウ、プレイ時間30時間で勝率95%の相手ソジョーン・・・
それらを何も気にせず、「どうせランクなんてすぐブレるんだから自分が出来ることをやろう」とコツコツ頑張るのが一番良いなとここ最近強く思いました。
ここら辺は、格ゲーのレジェンドウメハラさんの本から学んだ部分だったりします。これも読書感想文書きたいんだよな・・・
この本、ゲームに限らずスポーツ、仕事、なんでも応用できるすげー上達論でした。
ということで、ランクは大変なんだぜ!というお話でした!ランクがなかなか上がらなくても頑張っているあなたはそれだけで偉い!みんなで励まし合いながら頑張ろう!!!!!!!!