「噂通りのプロレス祭」を見てきたin2025

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広島県に、可部という地域があります。

この街では2020年から、春、夏、秋の年3回『噂通りフェスティバル』なるお祭りが開催されています。

で、2024年の秋に、広島を拠点として活動しているプロレス団体「ダブプロレス」と連携し、可部駅の目の前にリングを設営し実際にプロレスの試合を行う、「噂通りのプロレス祭」が開催されました。

去年いけなかったんですが、ありがたいことに今年も開催!ということで、今回こそはと見に行ってきました。

それが超面白かったし、実はダブプロレスが主催する興行というものを初めて見たので、それを書き残したいなーと。

噂通りとはなんぞや?というのもこの記事を書くにあたって調べて面白かったので、そこら辺の経緯も合わせて紹介していくぞ!

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そもそも噂通りとは?名の由来は?

良い名前だなーと思っていたのですが、この記事を書くにあたって初めて調べました。

そもそもの由来としては、可部にあるホテル「HOTEL RICH」が、キャッチコピーの依頼を長谷川哲士さんへ出したこと。

長谷川さんは代表作として、

  • 悪魔のおにぎり(ローソン)
  • 元カレも、今カレも、オカモトです。(オカモト)
  • プライベートジェット買いませんか?(アースジェット)

などなど。

で、その長谷川さんが実際にHOTEL RICHへ泊まり周辺のお店を巡った結果

「全部噂通りに美味しかったです」

というところから発案、「広島に日本で唯一の“噂通り”をつくりましょう!」という企画書が来たとのこと。

詳しい経緯は広島CLiP様のサイトにありますので、気になる方は是非。
僕はそのうち美味しく酒を飲むためだけに泊まってみようかなと思っています。

噂通りの会|目指すは可部版「どうぶつの森」! 熱い地元愛で駅前を活性化

実際に標識も設置されておりかっちょいい。

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噂通りのプロレス祭!

そんな噂通りのお祭りにダブプロレスが呼ばれたのが2024年。

当時の映像がXに上げられております。

ドローンでの空撮、かっけえ!!!

ほんでこれが好評だったとのことで、2025年も第二回が開催されることに!というのが私の見てきた11/2(日)だったというわけです。

キックボクシングの部

構成としては、最初にキックボクシングのエキシビジョンマッチがあり、そこから時間をおいてプロレスが開催というスケジュール。

というのも、ダブプロレスに所属されている近野剣心選手が可部でキックボクシングジム「CKジム」を経営されており、また自身もキックボクシングとプロレスの両輪で活動されているという背景が。

私はちょっと乗り換えをミスってしまったため、最初のエキシビジョンマッチは見れなかったのですが、その後の剣心選手vsCKジムの教え子という試合から見ることが出来ました。

小学生から大人まで、一人30秒前後のスピーディーなスパーリングが相次ぎ、最後は生徒渾身のキックに剣心選手がダウンを取られたところで終了!

終わった後はみんなで記念撮影、ととても明るく素敵な雰囲気でした。

このCKジム、行ってみたいんですがなかなか通える距離ではなく、受けるならパーソナルトレーニングになるのかな・・・と検討していたりします。

CKジムのサイトはこちら!

そしてプロレスへ

他ステージを挟み、いざダブプロレス開幕。

ダブ所属の選手、一部は何度か観戦したことがあるんですよね。他団体の試合に出場されていたり、ホリデイインアカプルコというレイパロマさんのお店で行われるマットプロレスだったり。

ただダブ主催の試合と言うのは初めての観戦になるし、ずっと見たいと思っていた選手もたくさんいたので超絶楽しかったです。

試合前にはプロレスのルール説明もあり、レフェリーは反則を見逃しがちだから「ち〇ち〇殴ってたらブーイングで教えてね!」というお願いが観客へ。

確かに初めてプロレス見る方も多いだろうし、これはめっちゃ良いなーと思いました。ブーイング、大事!ブーイング、楽しい!

第一試合 岡田剛史&レイパロマvs”brother”YASSHI&川島真織

第一試合にしてダブプロレスの象徴みたいな選手てんこ盛り、そこにSECRET BASEの川島選手が加わる試合。

岡田さん、パロマさんは何度か観戦させていただいていたのですが、ブラザーヤッシーさんは初めてでした。いかつい!かっちょいい!が超印象的。

どんな客層でも、無料でいろんな人が見ていても絶対パロマさんのスパッツはずり落ちてしまうしTバックがあらわになってしまう!というのも改めて認識。

ブラザーはなんというか、いかつい見た目通りのパワーや痛烈な打撃を持ちつつ、飛び技も綺麗だしドロップキックも美しい、超万能選手だなーという印象でした。あと衣装がセクシー!なぜ!あなたの!ズボンの!股間部分に!布がないのか!!

あまり詳しくなかったのですが、選手経歴を見るとドラゲーや全日の舞台でも活躍されていたということを知り、すげーーーーってなりました。もっと見たい!

岡田さんは相変わらずキックのキレが凄まじい、そして場外でお客さんをほっこりさせたり沸かせたり、プロレスに馴染みの深くない方が多いであろう会場でリングと観客を繋ぐような動きもされててかっこよかった、絶対モテる

ほんで川島選手、メイクとコスチューム、それに加えてガッチリ体型が多いこの試合において、プロレスラーとしてはやや細身ながら身のこなしの素早さと技術で真っ向から戦う姿勢、あと全身を見たときの雰囲気がなにより良い!と思ったんですが、ごめんなさい観戦するの二度目でした。京橋プロレスでいいなーあの選手!と思っていたのが川島選手だったようで・・・記憶力悪くてごめんなさい・・・かっこよかったです・・・異質感がすごく良かった。

第二試合 開本貴洋vs谷嵜なおき

開本さんは何度も観戦させていただいている、広島の未来。私が初めて見たのがすでにバルクアップされていた後で、最近デビュー直後の写真を見てびっくりしました。すごいごつくなってる!

JTO広島大会ではJTOの若手である長崎闘冴選手から勝利を挙げるなど、徐々に実績を積み始めているパロマさんの弟子。

対するは谷嵜なおきさん、これも見たかった選手!

各地でお名前を見かけるので一度生で見たい、と思っていたので見れてよかった!

圧倒的なパワータイプ、かつ若さと勢いでぶつかっていく開本さんに対して、ベテランらしいテンポの変化とパワーでも引けを取らない強さ、そして打撃でダメージを与えていく谷嵜さん。

結果としては主導権をほぼ渡さずに谷嵜さんがしっかりと試合を畳んだという感じでしたが、開本さんは見るたびに引き出しが少しずつ増えていたり体つきが良くなっていたりと成長を感じるので毎回楽しいです。

いやーしかし谷嵜さん面白かったな。予測できない動きが多くて、小気味いいテンポで試合を動かしていくのが素敵だった。あとコスチュームと手袋が結構ツボ!

第三試合 伊東優作&グンソVS近野剣心&TiiiDA

ずっと見たかったグンソさん。そして個人的にかっちょええ!とずっと言っている剣心さん

そこにデスマッチファイター伊東さんと沖縄出身のTiiDAさんがそれぞれ加わる形。

まず伊東グンソタッグ、ガラが悪い!良い意味で!男臭くて痺れる!
なんていうか、男としての色気とか危うい香りがすんごいする。リング上でも結構悪いし!

対する剣心TiiDAタッグは体が絞れている!プロレスというより総合とか格闘技っぽい。剣心さんはキックやってるからもちろんなんだけど、TiiDAさんの体もコンディション良くて見惚れましたね。

あと伊東さんの背中が傷だらけ。。。。
これは試合後お話しする機会があったときに聞いたし情報も知ってはいたんですが、そもそも10/31に大日本プロレスでデスマッチやってベルト防衛されてるんですよね、出来立ての傷!

現在二冠保有ということでベルト2本持ってました、すごい!

こんなガラの悪い二人ということもあり、場外での乱闘がガンガン発生、駅構内まで入ってっちゃったりするし、場内に戻ってもベルトを凶器として置き、その上にTiiDAさんをぶん投げたり。

ただ一方で剣心さんはキックがもう本職の重たさ、その迫力で会場を沸かせるし、TiiDAさんの飛びが超綺麗、しかも高い!

ムーンサルト系というか、空中でグルグル回れるしドロップキックはすんごい高さで地面と平行になるし、派手で映える選手でした。こういう会場だとなおさら歓声が沸いてよかった・・・

最終試合 全員参加バトルロイヤル

最後はもうお祭り騒ぎの全員バトルロイヤル。

ムカデ状に関節技の連鎖が起こり、その端っこでパロマさんが「恍惚」を決めるとウェーブのように順番に痛みが伝わり全員痛んじゃったり。

二人で一人をバックドロップしようと構えたらどんどん人が増えてスクラムを形成してしまい、どっちに入ればいいか人数を必死に数えてパロマさんが混乱したり、一瞬手を組んだ選手があっさり裏切ったりと良い意味でひっちゃかめっちゃか。

なんやかんやあって最後はレイパロマvs開本という師弟対決!
ですが師匠の壁は分厚く、「プロレスという土俵に立たせてもらえないままビンタされ投げられ」という圧倒的な壁を見せつけたパロマさんが優勝。

その後は全員で記念撮影、そして主催の副会長さんが「来年もやります!」と高らかに宣言して終了となりました。

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楽しいしお酒も食べ物もおいしい最高のお祭り

いやーーー率直な感想としてはとにかく楽しかった、に尽きます。

お祭りなので出店やキッチンカーもたくさん出てたんですが、クラフトビールにハイボールに日本酒にとお酒が盛りだくさん。ちょっと肌寒い時期だったので熱燗を飲みながら見るプロレスはなんて幸せなんだろう・・・とかみしめていました。

駅の超目の前なのでロケーションもよし、観客のノリもよし、ほんとに見に行けてよかった。

あまりにも気が早い話ではあるんですが、来年もなんとか都合をつけて見に行きたいなーなんて思っております。

だし、可部というところが面白い街だなーと。

今回この記事を書こうと思わなければ、たぶんなんとなくお祭りという認識だけで終わってたかもしれないんですが、書くにあたって噂通りの成り立ちや背景を知れたのは非常に大きかった。

記事を書くのって、真摯にというか正確に書こうと思うと感想を残すだけじゃなくていろんなことを調べる必要があるんですよね、それはこのブログみたいなちっぽけ個人ブログでもそうで。

そこで噂通りの物語を知れたからこそ、一回お酒を飲むためだけという贅沢な可部宿泊やってみたいなーと思いました。
地域密着型プロレスと、地域を盛り上げるお祭りの相性の良さ、そして目の前でプロレスを見れる楽しさ。

私の後ろにいたお母さま方とちょっとしゃべる機会があったんですが、

「テレビでやってると見るんだけど、目の前で見ると全然迫力が違うわねえ」

とおっしゃっていて、私は首がもげそうなぐらい頷きました。肉眼で見て、生の音を聞くからこそ味わえる迫力と楽しさがあって、それは現地の特権だよなーと。

あとダブプロレスと言えば、音楽をかけながら試合を行うのが独自のスタイルなんですが、これをようやく体験できたのも良かった。じっとプロレスラーが見合うようなシーンでも音楽が空白を埋めてくれるので、見やすいと思う方もすごく多いんじゃないかな?という。あとは単純にいかつい人がカッチョいい音楽とともに戦ってるという空間は画になる!!!!

これからもっとダブを見に行きたいし、可部にも興味が湧いたし、見たい選手をたくさん見れたという大満足のお祭りでした。来年がもうすでに待ち遠しいぜ!!