だいぶ前から話題になってた言葉
「ざわステ」
知ってます??
舞台でなんとカイジをやるということで公式が付けた通称でございます。
舞台「賭博黙示録カイジ」公式Twitter開設しました。
こちらのアカウントと公式HPで情報発信していきます。公式HPにてキービジュアル第1弾、主演の山崎大輝さんのキャラクタービジュアル、出演者を発表しております。https://t.co/FRjq2tE2fT#ざわステ #カイジ #舞台 pic.twitter.com/wAQMlmMS4o
— 舞台「賭博黙示録カイジ」 (@kaiji_stage) September 30, 2020
アニメ版カイジから入ってドハマりした私、気になってたんですよね。
で、公式Twitterに上がったビジュアルがこちら。
もうさ!!再現度がすごい!!!!!!
え?カイジは?主役だろって???
そこは公式サイトを見てほしいな!ということで貼っておきます。
ということでチケットを応募したら見事当選したので、行ってきました京都初日!
その感想をネタバレなしでレポートします!
中身どうこうと言うよりも、読んでてこりゃ見てみたいぜ!っていうレポートに仕上げたつもりなので是非お読みください。
また、ゲネプロ(公開稽古)の様子がなんと30分近くもYoutubeにて配信、アーカイブ化されています!
気になる人はまずこれを見てもいいかもね!!
そして更に、千秋楽となる12月13日の東京公演はフルで配信!!!
こちらも見逃せねえぜ。
でも生で見たほうが2億倍面白いことは保証します!!!
いざ京都劇場へ
ということでやってきました京都劇場。
ざわステの公演期間はこちら。
この初日に行ってきましたよ。
厳重なコロナ対策のもと入場。
入場時に無料でもらえるうちわ。
表はビジュアル、裏はざわざわ!
実は観劇がほぼ初めて
で、ここで今更なんですが私観劇がほぼ初なんですよね。高校の時に能を見たぐらいで。
なのでどんな雰囲気なのか、どんな演出で再現するのか。
とにかく楽しみで仕方なかったです。演出は触れません、ネタバレになるから見て楽しんでほしい。
ただ初めて見た人間として、
死ぬほど面白かったああああ
という気持ちなので、この作品で観劇デビューなんてのもいいんじゃないですかね!
良かったところを挙げてく!
さー難しい作業。
ストーリー自体は知ってる人も多いだろうし触れても良いと思うんですが、舞台ならではの部分は触れると楽しみ半減するかなと思うので上手く避けつついかに良かったかを挙げていきます。
ビジュアルの再現度がやばい
まずはここです。Twitterでも話題になりましたがみんな画面から出てきたみたい。
基本的にキャラのビジュアルはアニメ準拠です。だからこそアニメに思い入れのある私としては感動ものでした。
これは是非先ほどの公式ビジュアルを見てほしいです。
強いて言うなら利根川はアニメや原作ほどゴツくはありません、でも貫禄と語りの迫力が凄まじく、アニメと2.5次元の絶妙なバランスを保ちながら新たな利根川像を作り出したとすら思っています。
各キャラの豹変っぷりと前後の落差
原作を知ってる人は分かってくれると思うんですが、普段のカイジはダメ人間です。
ただ命がかかった場面では強い。例外としてバイト先の店長から疑われたときも謎に強気。そんな落差がカイジのパーソナリティであり魅力だと私は思うのですが、その豹変っぷりがバシバシに伝わってきました。
これは本当に軽いネタバレですが、遠藤と出会うときのクソ駄目カイジとギャンブル中の覚醒カイジの差をまさか目の前であんな見せつけられるとは思ってなかったですね。
豹変すると言えばこの男、安藤。
古畑も同様ですが彼らのクズならではの豹変も必見です、役者さんの迫力が出たり引っ込んだりするの凄すぎるでしょ…
別人だろ、と突っ込みたくなるほど鬼気迫る演技が胸に来ました。人って怖いなって思わされるキャラランキング一位安藤はすごい。
鉄骨渡りで泣いた
アニメを見たときも、電流鉄骨渡りは泣いちゃったんですよ。二回戦と言えば良いのかな、人間競馬じゃない方です。
でも舞台を目の前で見て、人間競馬で泣きました。
感動とか悲しみじゃ無くて、絶望感で泣いたのは初めてかもしれない。それぐらい凄まじい演出と演技。
見てて辛かった。
あの鉄骨渡り、どう再現するのかずーーーっと気になってたんですが、もうね・・・
感嘆するしか無かったし、なんの違和感も無く鉄骨渡りでした。
これは舞台で見てもらうしか無い。目の前で体感して欲しい。ステージって凄いです。
モブキャラが作り出す世界と緊張感
これはアニメでも原作でも感じられなかった舞台ならではの面白さ。
基本的にカイジは主要人物を中心に映していきます。まあそりゃそうですよね。
ですが限定ジャンケンと鉄骨渡りは、モブキャラが沢山いるんですよ。それも同じ戦場に。
カイジが必死に策略を立てている間にも、限定ジャンケンは進行するんですよね。それをモブキャラの演技が完全に再現してくれました。というか再現も何も見たことがないほどの没入感を作り出してくれたという感じ。
最初に別室行きになる人はヘラヘラしているのに、後半になるにつれて黒服への抵抗も激しくなるし、一戦負けただけのリアクションもどんどん大きくなる。そんな世界を多くのモブが作り出してくれたことで、
「自我を失ってただただ見入る」
そんな状態に筆者はなりました。これぞ没入感。
一人何役もやっているのに違和感ゼロ
カイジには先ほども言いましたがモブキャラが沢山出てきます。
極端な話、限定ジャンケンに参加したモブと人間競馬に参加するモブは全員違うんですよね。
電流鉄骨渡りに登場するカイジ、佐原、石田以外の7人には名前が付いていますがモブに近い。
この舞台では、いろんな人が二役こなしてます。でも全く違和感ない。
個人的に好きだったのは、人間競馬でカイジの後ろ、電流鉄骨渡りでカイジの前にいた中山。
彼がある意味、最も鉄骨渡りの人間臭さを象徴していると思います。
その中山の演技が鬼気迫るものだったんですが、キャスト一覧に中山は無いんですよね。
つまりそういうことです。名も無き役や紹介されない役の演技が凄い。
で、アニメでは画面に映らない、直接カイジには関係ない勝敗も風景として演技されるから余計に没入してしまう。
これが画面を切り取った映像作品と会場を演じる舞台の差なのかな、と思いました。
黒服が凄く黒服
これも上記の演技と同じではあるんですが。
カイジシリーズにおいて、黒服ってアイコンなんですよね。帝愛の人間であり、その権力を示すと同時に身内にすら残虐性を発揮する兵藤の怖さを示す。
その黒服、当然出てくるんですが、凄く黒服でした。
兵藤の一挙手一投足に慌てふためき、債務者に対しては高圧的な態度で向かう。
カイジの世界観を作るのに欠かせない舞台装置でありながら、そこに命を吹き込んだ演技は見逃せません。
ネタバレ無しの限界はここまで!!
魅力を数多く紹介してきましたが、ネタバレ無しではここが限界です。
あとは皆さん見に行ってください。絶対後悔しない。行かない方が後悔する。
まだチケットは残ってる公演もあるので今からでも遅くない。是非取って欲しい。
そしてなんとこの舞台、円盤になります。
筆者は既に予約しました。
会場で予約した人限定の特典もあるので見に行った上で円盤を買うと幸せになれます。
以上でとりあえず、ネタバレ回避の感想となります。
全日程が終了したら改めて、ネタバレ全開の感想をあげようと思うので、そちらもお楽しみに待っててください。
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