いやー、ついに見に行ってきましたよ。
実写版モンスターハンター。
事前情報ゼロで、本日吹き替え版を見てきました。
一応モンハンプレイ歴としては
・2ndG
・P3rd
・ワールド
・横でライズを観戦
という感じになっています。そこまで網羅しているわけではありません、ただ愛着は滅茶苦茶あります。ということで、それを前提として色々語らせてくれいと。
ということでさっさと行きましょう。
この記事はネタバレ無しverです。
この後更新し次第ネタバレ有りverを読めるようにしますので、是非自分のニーズに合わせてお読みください。
簡単に映画情報を
まずもって、情報を簡単に整理しましょう。
監督脚本はポール・W・S・アンダーソン。
主演はミラ・ジョヴォヴィッチ。
そうです、みんな大好き映画バイオハザードのコンビにして夫婦。
引用元・・・https://www.cinematoday.jp/interview/A0003384
ゲーム映画化の最大ヒットといっても良いと思うバイオハザード。そのコンビで挑んだわけですね。モンハンもバイオもカプコンですし。
で、私はまったく調べずに見に行ったのですが、事前に出ている情報としては
作戦行動中に砂漠で消息を絶った偵察小隊。その探索に当たっていたアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)率いる特殊部隊は、突然、激しい砂嵐に飲み込まれてしまう。砂嵐が去った後、彼らの眼前に現れたのは、未知なる世界の光景と…ありえないサイズの超巨大モンスター!! 近代兵器が通用しないモンスターの猛攻に、小隊は全滅寸前にまで追い込まれる。絶体絶命の危機を救ったのは、見慣れぬ装備を身にまとい、巨大な剣を携えた一人の男(トニー・ジャー)。彼はモンスターを狩るために戦う者=モンスターハンターであった。
アルテミス達はなぜ、モンスターが跋扈する世界にやって来たのか? 元の世界に戻る方法はあるのか? すべての真実を知るためには、次々襲来する巨大モンスター達を倒し、生き残るしかない。狩るのは人間か? モンスターか!? 究極のサバイバルがいま始まる!公式ページより引用(現在は消去された模様)
ということでざっとまとめてしまえば
・米軍異世界転生モンハン
・砂嵐でテレポート
・ハンターに助けられるらしい
という感じでございます。
私は事前情報ゼロですので、見始めて数分経ってから
「あ、異世界にモンハンの世界があるのか」
と気付いたわけですな。そこら辺に抵抗があって見てない人もいるかもしれない。
ネタバレ無し感想
アクションのキレがよろしい
主人公にミラ、そしてハンター役にはトニー・ジャーが起用されています。
筆者は映画に疎いので思い出せませんでしたが、「マッハ!!!!!!!!!」で主演を飾ったアクションスターです。
この二人のアクションがもうキレキレ。すごい。圧巻です。身体能力すげえ!!
ゲームやったことある人は分かると思うんですが、モンハンに出てくるハンターは身体能力化け物なんですよね。まあそらあんだけ大きいモンスターを狩るわけで。
となってくると、俳優さんのアクションが凄ければ説得力も増すわけです。その点に関しては完璧だったと思います。武器を使ってのアクションも良かったですが、個人的にはモンハンワールドで追加された「スリンガー」を使っての乗りアクションがすごくモンハンでした。すごーくモンハン。しがみつくところと、かもろモンハンしてますよ。
主人公はモンハン世界の住民ではない
これがたぶん、大きく賛否分かれるところ。モンハン世界と現実世界が断絶された別次元であることは、あらすじにて明かされているためネタバレでは無いと考えて書きますよ。
個人的にはこれには意味があると思うんです。
一つ目は「現実世界の武器が役に立たない強大さ」の誇示。
重火器ではどうしようもないということです。モンハンのモンスターは、現地の英知で無くては狩れないと。
二つ目は「初見の恐怖の代弁」。
モンハンの魅力って、初めてモンスターと対峙したときに分かるものなんです。
えっ、こんなのと戦うの?勝てなくない?死ぬしか無くない?
という恐怖、畏怖、恐れ。ゲームを通してるから我々は気軽に言えますが、実際に対峙するハンター達は文字通り生き死にがかかっているわけで、その恐怖は我々の比になりません。
その恐怖との対峙、勝ち筋を少しずつ見出す経緯というのを映画として追体験させるためには、元からハンターである人とは別に、初めてモンスターを目撃する人が必要になるわけです。パンフレット内でも
観客のアバター
という言葉が出てきていました。もちろんその現実世界パートというか、ようは軍がモンスターと対峙する辺りは少し尺を使うなあと思いました。それは気になる人もいると思います。
ただ、異世界にしたのにはそれなりの理由があると把握して、割り切ってみて欲しい。少なくとも、この一点のみで見に行かない判断をするのは絶対損です。
見覚えのある子達がスクリーンで躍動
もうね、とにかくコレに尽きます。
事前に情報出てるようなモンスターちゃんが動くわけです。興奮しますよ。というか私は最初の数十秒でもう泣きかけてましたね。あの世界が再現されている!となるわけです。
これは今後記事にしようと思うのですが、賛否両論分かれた実写化映画の一つに
「ジョジョの奇妙な冒険」があげられると思うんです。
(画像引用:映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』公式サイト)
これ、筆者は凄く好きな映画なんですよ。スタンドがかっこよすぎて。
それと同様に、これだけでも映画館で見る価値はある!と断言できるほどにモンスターのクオリティが良かったです。既に予告で出ていますが、ディアブロスは亜種だから滅茶苦茶怖い。強い。角がかっこいいし、地中を動く時の恐怖はゲームより強いんじゃないかなぐらい。G級で2乙しているときのvs黒ディアを思い出しましたね。
そしてリオレウス。「空の王者」の風格バッチリでした。ゲーム内ではそこまで驚異と感じなくなってしまっていた火炎放射も、現実世界ならこれだけ悲惨な攻撃になるよなと。迫力もバッチリ、ルックスかっこいい、まさしく看板モンスターとしての面目躍如ではないでしょうか。
他にも脇役モンスターも出てきますし、それぞれに生きている実感が湧くクオリティです。モンスターを見に行く、それで十分な理由になるというのを断言したい。
小道具が世界観出してくれる
原作はすごーく緻密な世界観で作られています。資料集とか面白い。そんなゲームを映画化するに当たって、間違いなく大切になる小道具。これがまた良い出来でした。
木で出来たジョッキ、肉焼きセット、武器、船、食べ物。至る所がモンハンです。
たぶん一回見ただけでは把握し切れていない細かーいセットも沢山あるんだろうな、と思わせてくれるほどによく出来てるので、世界観にどっぷり浸れるのが魅力の一つと言えるんじゃないかなあと。
トレーラーの映像にも出てる範囲でいえばこんなところですが、他にもたくさんあると思うので、探しに見に行くのもまた一興。
ゲームを再現!!と思わずに見て欲しい
そもそもですね、ゲームを実写化する際に「完全再現!」というのは求めるべきなのかと思うわけです。
完全再現するならゲームをやればいいわけで、映画にしか出来ない何かがあると思って見に行くわけですよ。
だからネット上に溢れている
・再現度が低い!
・こんなのモンハンじゃない!
という意見は気にせず見て欲しい。で、みるときもモンハンを見に行くと言うより
「モンハンを下敷きにした独自作品を見に行く」という気持ちで見て欲しいと思います。絶対その方が面白く見れる。
とはいうものの、原作リスペクトは大いに感じました。
例えばあいつがこう出てきて、しかも片方が・・・とか。
物語のキーとなる場所が、まさかあそことは・・・とか。
オマージュというか部分再現というか、見たことある光景が沢山あります。これもまたおおお・・・ってなるんですよスクリーンで見ると。
モンスターの脅威が原作より強い
これはネタバレにならない!と確信して書きますが、原作よりもはるかに敵が強大です。脅威です。
映画の作りとして、それを思い知らされる導入、中盤となると思います。でも実際考えてみれば、あのサイズに真っ向から戦えるのはゲーム補正といってしまえばそこまでなんですよね。
映画は人が演じるので、高いところから飛び降りたらダメージも食らうし、串刺しにされたら死んでしまうわけです。脚を負傷すれば動きは鈍るし。
その視点を考えると、今作はゲームよりも「人間とモンスターの戦い」という描き方がされていると思います。バッタバタ倒すアクションでは無く、パニックホラーに近いわけです。モンハン界の人智を駆使して、強大な敵に立ち向かう。サバイバルアクションとも言える、そんなジャンルです。
良ーく考えれば、それはものすごく原作に近いはずなんですよね。原作も爽快感なんてなんにもない、何度も死にながら立ち回りを覚えて、徐々に装備を強くして・・・という繰り返しで、緊張感のある戦闘が楽しいわけです。そういう意味ではゲーム内の表現と手法が違いますが、見せたい楽しさは共通しているはずです。
原作は、攻撃力が高かったり肉質が堅かったりとプレイで苦労させられる。
映画は、とにかく命を奪われるかもしれないという圧倒的な強者の実力で恐怖を味わう。
そんな差異を感じつつ、息を呑む緊張感を味わって欲しいです。
ゲーム内では3乙まで出来ますが、映画では当然死んだら終わってしまいます。死ねないんです。だから一発食らうだけでも致命的なんですよ。痺れます。
100点満点ではない、でもめっちゃ満足した
もちろん気になる部分が無いとは言えません。突っ込みたい部分もそれなりにあるし、もっとここを見せてくれーと思う部分と、ちょっと冗長かな?って思う部分もありました。あと独自設定がそれなりにあるので、「映画は映画!ゲームはゲーム!」と割り切って見れるかというのは人を選ぶかもしれない。でも巷でいわれているような愛のない作品とはまったく思いません。滅茶苦茶面白いし。
なによりあのモンスター達がスクリーンで動く!という一点のみでも十分見る価値がある上に、たくさん良いところがあるわけで。是非見て欲しい。
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