THEE MICHELLE GUN ELEPHANTが大好きだから語らせてくれ

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今日は音楽のお話。

 

タイトルにもある通り、今日は

「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」

について思うことを。

 

 

 

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、日本のロックバンド。
1991年結成。2003年解散。主な略称は、ミッシェル、TMGE。

メンバー
チバユウスケ:ボーカル
アベフトシ:ギター
ウエノコウジ:ベース
クハラカズユキ:ドラムス

—-Wikipedia

 

このバンド、まったくリアルタイムでは知らず、僕が出会ったのは2012年とかそこらへん。

 

その頃にはチバとキュウはThe Birthdayだしウエノはthe HIATUSとかいろいろだしアベはこの世にいなかった。

それでも僕は、このバンドにのめり込んだんだ。

 

では、いっくぞー。

 

 

 

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衝撃的な出会い

 

初めて聴いたのは、高校の同級生がCDを貸してくれたからだ。

忘れもしない、THEE GREATEST HITS。

 

 

 

このベストアルバムで、俺は一発で脳味噌を焼かれてしまった。

 

お恥ずかしい限りながら、このバンドを通して初めて

「ガレージロック」

というジャンルに触れることになった。

 

ガレージロックというジャンルの話をするとそれだけで本が何冊か書けるだろうし、まだまだ勉強中なので詳しくは各自調べて欲しいが、

・シンプルなコードとリフ

・初期衝動をストレートに表現

といった点が特徴。ここからパンク、サイケ、グラムとロックはさらに分岐していくことに。

ロックってジャンルだけでも歴史がある上に日本史世界史があるから大変!!!でも楽しい!沼!

みんなが聴いたことあるガレージはこれかな?

 

 

 

こちらはJETの「Are You Gonna Be My Girl」

iPodのCMに起用されたりで聞き覚えある人も多いかと。

まあこんな感じで軽快にシンプルに叩きつけてい音楽ですな。

 

ということでここで初めてガレージロック、そしてミッシェルに触れたわけですが、

それまでに聞いてた音楽と明らかに違うわけです。

 

ありきたりな言葉を使えば「攻撃的」

 

サウンドが攻撃的。かっこいい。

 

とまああまりにも平凡な表現しかできなかった当時の私は惚れ込んだわけです。

それ以降、ガレージの歴史を漁ったりし始めるわけですがそこはまた別のお話。

 

しかし出会いがベストアルバムだったことは、あとから考えると幸運だったのかもしれない、と思います。

理由は楽曲の個性、ミッシェルの音楽性の移り変わりを一枚に凝縮されている点です。

その振れ幅の大きさたるや・・・

 

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魅力は時期によって異なる

 

振れ幅の大きさの理由に、時期ごとの変化があります。

 

ミッシェルは個人的な感覚として

初期、中期、後期

と考えています。明確な区別はありません。

 

 

幸いなことに、Youtubeに公式チャンネルがあります。

それぞれの時期の名曲をお聞きください。

なお、PVの映像も必見です。

 

初期

リリィ(1996年)

 

 

 

初期ミッシェルはやや陽気、軽やか。

服装もラフなことが多く、兄ちゃん感満載。

パブロックテイストが強く、明るく腰でノる感じ。

このころは16ビートの曲も多かった。

疾走感よりもノリがいいよね。でもかっこいい。

中でもこの「リリィ」は陽気な中に見え隠れする歌詞の狂気、ラスサビに流れるわずかな切なさが胸をえぐる。

世間的なイメージのミッシェルとはやや離れている初期だが、明るいミッシェルもいいものだ。

 

 

中期

スモーキン・ビリー(1998年)

 

 

個人的に一番好きな曲。

後に解説するが、このころからグランジ要素有りの攻撃的ロックが幕を開ける。

ギターの音も重みを持ち始め、その尖った音を高速で刻むアベのフレーズが涎垂れるぐらい素敵。

そこに負けないリズム隊の力強さ。

全ての上に乗っかるチバのボイス。すさまじい。

ダサさは顔を見せなくなり、神格化されだしたのもこの頃かな。

このスモーキン・ビリーが収録されたアルバム、

「ギア・ブルース」

は、あまりにもか細い、わずかに残った陽気さと押し寄せる攻撃性のバランスの上に成り立った奇跡の一枚だと思ってる。

 

 

 

後期

赤毛のケリー(2001年)

 

 

・・・別のバンドでは!?

と思わせる変貌。でもかっこいい。

明らかにマフィアの仲間入りをしたミッシェル。

 

グランジチックな重さがさらに増した音と、暗い曲調への変化は止まらなかった。

攻撃性を前面に出した乾いた8ビートが、よりしゃがれたチバの声と絡みつく。

決して難しい譜面ではないからこそ、この曲を聴きこんだ時に全楽器の良さを思い知りましたよええ。

ここからのミッシェルは完全に夜の住民と化す。イメージがね!

 

 

 

ということで、時期ごとのそれぞれのおすすめPV付を抜粋いたしました。

こんだけ目まぐるしい変遷があったバンドですよ。

全部詰め込まれたベストアルバム聴いたらね、そりゃジャンキーにもなります。

1日1ミッシェルってぐらい聴いてましたから。

そして周辺情報や仲良いバンドや好きな映画や酒乱エピソードやと、無駄な知識ばっかり頭に吸い込んだわけですな。

ちなみに私ラッキーストライクの愛煙者なんですが、これは完全にチバユウスケが吸ってたからです。

 

 

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ブランキー、ゴッドファーザーの影響

 

詳しい方々には耳タコかもしれませんが、途中からの変貌ぶりにはこの二つの影響が大きいといわれています。

知り合った時期ハマった時期や、ライブ登場時のSEの変更含めこれらは間違いないと。

 

その結果、軽快なビートに載せたパブロックから、ソリッドでハードな音楽へと変貌を遂げていきます。

まあここら辺は音楽詳しい人に任せましょう。

簡単に言えば、チバが好きになったものから受けた影響が曲調や世界観ごと変えていったという話です。

 

ゴッドファーザーは最高だからしょうがない。あれはかっこいいもの。

ということで時が経つにつれ、ミッシェルはマフィアの風貌に近づいていきます。

無論音楽性も攻撃的に、重い音へ、という方向にずんずんと。

ビジュアルと音楽性の連動ってのは意外と興味深い点でもありますので、そこも踏まえて改めて先程の3曲のPVを見てもらいたい。

変化の結果が先程の赤毛のケリーのような雰囲気を醸し出したわけです。

正直個人的にはめちゃくちゃかっこいいからいいんだよ!と思ってますけどね。

ただその一方、初期のパブロック感を愛した人たちも多かったらしく、ファン層がごっそり入れ替わったらしい。

僕はそれぞれ良さがあると思ってるからいいんだけども。

 

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骨の髄まで痺れるサウンド

 

冒頭でも書きましたがこのバンド、2003年に解散してるんですよ。

だから僕が知れるのは、彼らが残したものだけであって、目撃することは出来なかったんです。

しかも調べたらギタリストのアベは亡くなってるだと…

と当時一人時代錯誤のショックを受けていたことを思い出します。

 

だって解散ライブのラストがね?

 

 

幕張メッセ

オールスタンディング

37000人を動員

 

 

 

は?なにそれ人死ぬんじゃないの?って思いましたよええ。

そんな熱狂渦巻く会場、体験したかったにきまってるじゃないか!

 

とはいうものの。

僕がこのバンドと出会ったころにはもうそれは過去でしかないんですよね。

いや、今聴いても全く古く感じねえなと思っちゃうんだけども。

悔しくて仕方ないのと共に、リアルタイムにこのバンドと出会ってたら人生もっと狂ってただろうなとも思ってるので差引チャラだな!
バンドで飯食おうとしてたかもしれんし。
今でも狂ってる?あーあーあー聞こえなーい。

 

 

今でも僕はよくミッシェルを聴きます。

それは過去だからとかではなく、単純に今でも大好きだから。

好きな曲やバンドが増えることはあっても、好みの中心はずっとミッシェルです。

 

チバのがなり声はそれだけで芸術。

本人はタバコを一日2箱、浴びるように酒を飲んだら完成したといっております。

あの声帯を手に入れるために早死にするか、僕はそろそろ決断しないと。

「暴かれた世界」のサビを聴け。こんな声どうやったら出せるんだ。

 

 

 

 

アベのギターは吠える狂犬。

「ミッシェルの曲は、曲が始まってから終わるまで俺のギターソロ」と言い切る男。

よく耳を澄ますと確かにソロでも何でもないのにジャギッジャギカッティングかましてます。

かと思えばGT400のような洒落たフレーズも引きこなす天才。惜しい人を亡くしました。

集中力の塊のようなライブパフォーマンスは時間を圧縮させる、ギターに取りつかれた男。

山崎洋一郎氏の「鬼。鬼がいた。」という表現はあまりにも有名か。

アベの命日にギネスビールと赤マル買うのは俺だけじゃないはず。

 

 

 

ウエノのベースはまさしく震源。

並みのピッキングでは出ない音が出てくる。どんな弾き方してんのよと思い続けて8年、未だにわかりません。

高速ベースリフから骨太なルート音まで、一音ごとに存在を叫ぶ。

初期にはイメージ以上におしゃれなフレーズ弾いててびっくりしたよおじさん。

あと脚長すぎる。顔ちっさすぎる。色気ありすぎ。

G.W.Dのイントロで僕の心は壊れました。

 

 

 

クハラのドラミングはまとめあげるベルト。でも装飾も結構ごつめ。

こんだけ全パートが主張強い中、タイトなリズムで曲を締めあげる。

なのに急にボーカルパートまでやっちゃったりする。いかすぜ。

彼の全体を見る目線は、絶対的に必要だった。

ゲットアップルーシーのイントロをライブでたたく瞬間、一瞬世界一イケメンになる男。

 

 

 

本人たちも言及していたが、全員が独立国家だ。

主張を抑えることなくぶつかり合い、その中で調和を目指す。

和して同ぜず、出る杭出まくりの中のかみ合う一瞬が曲としてパッケージされている。

だからこそ僕は一音一音に痺れ、浸っている。

 

 

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まとめ

 

こんなモンスターバンドの記事、まとめられるわけねえだろ!みんな曲を聴け!!

 

 

コメント

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