昨年末に放送されました、SASUKE2023、第41回大会。
ファイナルへの進出者ゼロ、という結末で終わりました。新エリアはこれまた大変そうなエリアで。
ということで、今大会をざっくり分析していこうと思います。
なぜ分析するのか、2024年・第42回大会への出場を目指しているからです。
ざっくり変更点
まずはざっくりとステージ毎の変更点をまとめていきましょう。
1stステージ
- 新エリア「ツインダイヤ」がドラゴングライダーの前に追加。
- それに伴い、制限時間が99.9秒→110秒へ変化(+10秒)
2ndステージ
- 変更点無し
- 最初のローリングログが早く回転していたのは仕様変更かコンディションか不明
3rdステージ
- 「バーティカルリミット改」が「バーティカルリミット.BURST」へ
- 形状はそのまま、回転するように
- 力尽きて落ちるのではなく、回転によって手が剥がれる事態に。
という変更でした。全体でエリアが2つ変更という感じですね。
全体感「予想よりエリア変更少ない?」
えー、まずもって見てて思ったのは
「エリアの変更少なくね・・・?」
ということでした。特に1stステージ。
近年1stのクリアがあまりにも増えている
ここ数年、1stのクリアがどんどん増えているんですよね。身体能力を問うようなかつてのステージ構成から、セット練習やりこめばどうにかなるような状態に変わり、かつそれが全然リニューアルされないまま続いてます。
特に前回の40回大会はなんと驚異の24人。これに関しては40回という記念回なのもあって、サービス的な難易度なのかな?と思っていたんですよね。で、次でガツッとリニューアルして一気に難易度を上げるのでは無いかと。
ですが蓋を開けてみれば、追加されたエリアはたった一つ。クリア人数も21人とほぼほぼ減らず。
挑戦者の5人に1人がクリア出来るという難易度、これはもっとツインダイヤで落ちる想定だったのか、そもそも1stは今後甘い扱いになるのか次回大会での扱いが気になるところです。
変更ゼロの2ndは過去最多のクリア人数
かつては鬼門として立ちはだかっていた2ndステージですが、今回は15人クリアと見る影もなし。3rdに15人挑むってあまりにも多すぎる気がするぜ、と昔から見てる身としてはちょっと思ってしまいますね。
登場した当初は超難関だったサーモンラダーもバックストリームも、いまや出来て当たり前クラス。ローリングログの回転が異様に早い、というものがなければ更にクリア者は多かったでしょうし、ここはいつ手を加えるんだろうなあと思っています。
バーティカルリミットの変更で全てが変わった3rd
過去最多の人数が挑戦した3rdですが、クリア者はゼロ。特に超有力選手が続々とバーティカルリミットのリニューアルにより振り落とされたのは、面目躍如というところでしょうか。
クリフハンガーも相変わらず番人として機能していますし、あまりここは今後も手を加えられないのかもなあと思っています。強いていうならばフライングバーがクリアして当然扱い、かつ消耗もそこまでしないエリアで空気化しちゃってるかな、と思いますがあれは映像映えとして非常に優秀なので続投かなと予想しています。
1st,2ndの難易度調整はいつ来るのか
かつての大会結果や乾さんの発言を見ていくと、1stは12~15、2ndは7~10前後がクリア人数の適性なのではという感覚が製作サイドにはあったことが窺えます。そして40回大会のクリア人数を見て、リニューアルの事前予告的な発言もされています。その上で今回のクリア人数、これを製作サイドがどう見るかは大事なところになりそうです。
とはいえ大幅なリニューアルは行われないのかもしれないし、あるいはフィッシュボーン・ドラゴングライダー・タックルは象徴的すぎていじれないのかもしれないし、過去に行われていたような大規模変更は無いと見て良いかもしれませんね。
新エリア「ツインダイヤ」について
さて、ここでちょっと1stの新エリア「ツインダイヤ」について見てて分析したことを書いておこうかと。
平行四辺形なので、鋭角鈍角が存在する
まずもってこのエリアの攻略法は結構シンプルです。
ずれながら回転しているのですが、鋭角の先端で飛ぶと着地先がタイミングバッチリになるよう回転しています。なので、正しい角から飛ぶ、というのが正解。
で、単純に飛び移るだけであればそんなに失敗は起きないはずなんですが、このエリアではリタイアが続出しました。
この失敗を掘り下げていきます。
(以下画像は全て、上記の動画より引用しております。
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落ちるパターン①飛ぶタイミングずれ
一つ目の落ち方は、飛ぶタイミングがおかしいとき。
これは鈍角の先端から飛んでしまっているので、タイミングがずれてるということですね。
なので着地先は既に傾斜がつき始めており、万全のジャンプが出来たとしても非常に厳しい状況だっただろうなと思います。
今自分が超えたのが鈍角なのか鋭角なのか、というのは乗ってしまうと把握しにくい、なので併走者に教えてもらうのが安全な方法かなと。とはいえ冷静であれば、挑戦者本人の目線でも飛び移る先が傾斜か平行かは見えるはずなので、ここは落ち着きさえあればミスしないかもですね。
落ち着くのが一番難しいのが本番ですけど。
落ちるパターン②踏切り失敗
これが見てて一番なるほどなーって思ったところです。見返さずとも本放送だけで気付けた自分を褒めたい。
落ちる人に共通するポイントとして、「つま先がひっかかって飛べない」というものがありました。
壁なので体の傾きが分かりやすいボル姉。
他にも、
このように全員共通して、躓きながら無理矢理飛んでしまいます。
そうすると飛距離が足りず落ちたり、着地時に地面と平行になって滑り落ちたりするわけです。
なぜこうなるのか、足場が回転しているからです。
普段平行な地面を走り、飛ぶときにイメージする足の運び方、付き方をするとミスするんです。
時間と共に地面が上がってくるからですね。
これが原因で落ちている人が続出していました。
そして成功例を見てみると、
1st最速をたたき出した梶原颯さん。しっかりと上から踏みつける意識が窺えるフォームです。映像で見ると更に分かりやすい。以下の動画の40秒地点からぜひご覧ください。
脚を気持ち高く上げて踏みつけながら飛ぶ意識、前に飛ぶのではなく上に飛ぶ意識が大事になると思います。近くに坂道や傾斜があれば、そこを昇りながらジャンプする動作をやってみましょう。間違いなく踏みつけるような動作の方がやりやすいです。
ということで、ツインダイヤは冷静さとジャンプのタイミング、踏切り足の付き方で攻略可能だと思われます。
バーティカルリミット.BURSTは超難しそう
新バーチは難しそうですね・・・
私はそもそも現在のトレーニングが
- 予選会で勝てる体
- 1stをクリア出来る体
を目的にしているので、バーチなんて全くトレーニングしてないんですが・・・
映像を見てみると、特に難しいのが回転→回転という移り。
このように両手で支えに行くと、重心が狂い、回転により振り回されるっぽいですね。
なのでとにかく片手で確実にぶら下がれる筋力と持久力を付け、回転を制御するために徐々に右手へ重心を動かしながら慎重に移動。それだけの時間を片手で確保出来るような保持力が問われます。地獄ですかね。
とはいえ同じ構造が1本目→2本目の移動で成功しているので、やはり持久力を徹底強化するというのが基本になりそうです。その上で、どっちの手にどれだけ重心を置くかという重心コントロールが出来るだけの技術と筋力を身に付けると。
なので止まっているバーチでトレーニングする場合は、握った部分を動かさずに左右に体だけ移動させるようなトレーニングが良いのでは無いかと思います。懸垂でいうところの「タイプライター」と呼ばれる奴ですね。
こういう動きです。最後の腕を伸ばしきる動作は構造上要らないし出来ないですが、こんな感じでグリップを固定しながら重心と胴体の位置を移動させるようなトレーニングが結構良いんじゃないかと推測しています。なお筆者はクリフハンガーすらまともにぶら下がれないので実際にやってみることは出来ませんが・・・
2024のざっくり予想
はい、最後に2024年、第42回大会のざっくり予想をしようと思います。
1st、2ndは1エリア変更or制限時間の短縮
1stと2ndはもうちょっと難易度を上げに来るんじゃないかな、と予想します。
ただそれが新エリアなのか、時間の短縮なのかは微妙なところです。
仮に新エリアだとすれば、変わるエリアは
- 1st→シルクスライダーorフィッシュボーン
- 2nd→変更無しを予想
という感じです。2ndはちょっと完成されすぎているんですよね、イメージが全く思い浮かばないのでもっとタイムをシビアにするとか、サーモンの段数を増やすとか、そういうマイナーチェンジしか予想出来ません。
次回攻略を目指す人は参考にしてくれ
ということで、ざっくり分析してみました。新エリア以外はもう色んな人が研究しているだろうし練習風景もたくさんYoutubeなどに上がっていると思うので、新エリアに特化した記事にしたんですがそれでも4000字近く書いちゃったので長くなりまして・・・
ちなみにですが、2023予選会も分析しております。こちらも5000字レベルの超力作ですので、良かったらお読みくださいませ。
SASUKE2023予選会の全種目紹介・分析・トレーニング方針
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