今もっとも日本で有名なプロゲーミングチームの一つ、Detonator。
元プロ選手であるストリーマー部門を筆頭に人気のチームだ。
日本No.1ストリーマーとも言われるStylishnoobを筆頭にAVA伝説のスナイパーShaka、SF2の最強スナイパーSpygea、サドンで名を馳せAVAにも進出したYamatonの四人を中心にストリーマーチームは爆発的な人気を誇っている。
そんなDetonatorにはApex Legends部門が存在する。
今回はそのApex部門の選手の一人、
Mukai
についてのお話。
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急にOverwatchをやるMukai
Mukaiは日頃の活動をTwitchで配信している。
Twitchでは過去の配信も録画を見ることが出来、それらはフォローしていればトップ画面に表示されたりする。
そこにある日、Overwatchの画面が映し出されていた。
なぜApexのプロがあんな闇のゲームを・・・?と思ったが心当たりが一つだけある。
彼は、元々Overwatchのプロなのだ。
2016年に実はYamaton先生とMukaiさんの2ショットが実現していたという貴重なシーンを発見しました。#Detonator pic.twitter.com/PGafuB6i8n
— やまゆー@王国民OW2部門筋トレ勢 (@slot_kachikachi) December 3, 2020
だからこのゲームに縁があることは分かる。だがこんな辛く苦しいゲームを何故やるのだろうか、と筆者はその配信の録画を見に行った。
悔しさで寝れない日ってある?
皆さんの日常で、悔しくて寝れない日ってありますか。なかなか無いと思うんですよ。筆者は元々アスリートなので現役時代はありましたが辞めてからは全くないです。
というのも、Mukaiの配信を見に行ったらOverwatchをプレイする理由が語られていたのだが、
・昼に普通に配信していた、この配信が始まったのは深夜
・寝ようと思っていたんだけど、昼のエイムがクソすぎて寝れない
・だからOverwatchで本気でエイムを鍛え直す
ということでプレーするらしい。すげえ。
何が凄いってその日は大会でも何でも無いプレイ配信だ。もちろん日頃のトレーニングでもあるわけだが、日常的なプレイの中で悔しくて寝れないからOverwatchやるって正直、正気の沙汰では無い。
プレイ中のリアクションがストイックすぎる
そう言いながらプレイを始めたMukai。彼のOverwatch時代のロールはサブタンクがメインだった。ザリアやロードホッグを中心にプレイしていたのだが、エイム練習のために選んだのはサポートとダメージ。
しかし滅茶苦茶上手いんだMukaiさん。そりゃプロ選手なのだから当たり前なのだけど。
で、アナを使っていたときに相手のトレーサーに対して
「なんでスリープダーツ当てられないんだよむかいまさき!」
と自分にキレつつ激を飛ばしつつプレイしていた。なんだこの人。
そもそもスリープダーツって初心者からしたら当たれば儲けもの、ぐらいの認識なのにそれをブリンク残してるトレーサー相手に当たらなくて自分にキレるってどういうことやねん。どこまで高みを目指すんだこの人は。
その後も自分を励まし自分にキレ自分を御しながらプレイする。マッチングの間にもエイム部屋にこもって淡々とエイムを鍛えていく。
プロたる所以、競技たる所以
筆者はそこにプロがなぜプロなのか、プロになれたのかという気概を見た気がした。
この自分を追い詰めるストイックさ、自分は出来るというプライド、理想と現実のギャップを埋めるための地道な努力。全てをその一連のプレイに見出した気がしたのだ。
そしてそんなMukaiのようなプレイヤーが集結して争われるゲームは、そりゃ競技だし熱いよ。スポーツと呼ぶか呼ばないかなんて割とどうでも良くて、見てて熱くなれるし感動するしすげーーーって目をキラキラさせながら観戦できるよ。それは競技だと思う。
そんなプレイヤーとしての熱さを見せてくれたMukaiの配信はこちらから見る事が出来る。
Detonator Apex部門のこれからを筆者は応援したい。
※追記
現在は選手を引退し、配信メインで活動されているようです。
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