想い出ゲームレビュー「筋肉番付シリーズ」

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皆さんの幼少期のアイドルは誰だっただろうか?

 

 

ウルトラマン?

スーパー戦隊?

セーラームーン?

 

 

僕は、ケインコスギだった。

 

今日は、そんな一風変わった子供が熱中した一風変わったゲームのお話。

 

 

 

 

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巨大コンテンツ「筋肉番付」

 

 

 

その昔、人気を誇った番組があった。

 

その名も「筋肉番付」

 

プロアスリートを中心に、様々な種目に挑戦する肉体系バラエティだ。

 

ストラックアウト、キックターゲットといえば皆さん一度は聞いたことがあるだろう。

それらを生み出した、ある種元祖とも言える番組だ。

 

 

 

こちらは市販された玩具だが、このようなものは皆さん見たことがあるはずだ。

サッカー版といえるキックターゲットはこちら。

 


 © SPORTS NIPPON NEWSPAPERS

 

こちらはどうやら炎の体育会TVに継承されているらしい。

調べてみるとこの番組もTBS系列のようで、後継と言えるかもしれない。

 

こんな風に様々な種目を作成。

各種目のプロや天才小学生などを集めて企画にチャレンジ、クリアできたら200万円というのが趣旨だ。

 

他にも、

・ボウリングのスプリットを倒す

 「パンチアウト」

・ビリヤードを題材にした

 「ハスラー」

 

変わり種でいえば、

 

・逆立ち障害物走

「ハンドウォーク」

・マウンテンバイク障害物走

「スーパーライダー」

・一輪車でコースを走破する

「ライク・ア・ピエロ」

 

などなど。

ターゲット系は9枚、ビリヤードなどは9ステージ、走破系は9エリアと9にこだわった作りとなっていた。

 

 

 

 

そしてこの番組から派生した特番が、

 

・SASUKE

・スポーツマンNo.1決定戦

 

この両者だ。

 

前者は言わずもがなの知名度だろう。

 


© 1995-2020, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.

 

 

後者は、現在では「最強スポーツ男子頂上決戦」と名称を変えている。

当時は、

①芸能人バトル
②スポーツマンバトル

の二つがあり、①で優勝した芸能人は特別に②のスポーツマン大会に出場することが出来た。

池谷直樹、照英、きんに君など、この番組をきっかけにブレイクした芸能人は数知れない。

 

そして元日の名物だったのがスポーツマン大会だ。

あらゆる競技のプロを集め、様々な競技で戦わせる豪華さ、そしてストイックな番組作りが絶大なる人気を誇った。

 

こちらの種目において有名なのは

 

・モンスターボックス(巨大跳び箱)
・ショットガンタッチ(落ちてくるボールに触る)

 

この二つは最早名物と言って良いだろう。

 


跳び箱職人の異名を持つ男(跳び箱を作るわけではない)

 

「どの種目の選手が一番凄いのか?」

という妄想に過ぎなかった対決を実現させた舞台は、お正月の名物となっていた。

 

 

このように、筋肉番付はスポーツをモチーフにストイックさと間口の広さを両立させた良質なバラエティだったのだ。

 

 

筆者の幼少期の憧れ、ごっこ遊びはほとんどこれらに埋め尽くされた。

ケインコスギを真似て跳び箱を何度も跳んだし、池谷に憧れて体操選手独特の手の振り方で走っていた時期もある。

現在でもなおその影響は色濃く、永遠のアイドルは田村ゆかりとケインコスギと山田勝己と即答するような人間へと成長を遂げたわけである。

 

 

そんな筋肉番付が、ゲーム化されたのだ。

ゲームも大好きだった筆者が、ハマらないわけが無かった。

 

 

 

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筋肉番付シリーズ

 

 

 

この筋肉番付、そしてSASUKEは様々なプラットフォームでゲーム化されることとなった。

 

以下に羅列していく。

 

 

筋肉番付vol.1〜俺が最強の男だ!〜
(プレイステーション)

筋肉番付vol.2〜新たなる限界への挑戦!〜
(プレイステーション)

筋肉番付〜ROAD TO SASUKE〜
(プレイステーション)

筋肉番付vol.3〜最強のチャレンジャー誕生!〜
(プレイステーション)

筋肉番付 マッスルウォーズ21
(プレイステーション2)

マッスルちゃんぴよん〜筋肉島の決戦〜
(ゲームキューブ)

 

上記は据え置き型のラインナップであり、これとは別に携帯ゲーム機や体感型ゲームなども展開されていた。

 

その総数、なんと14作品

 

これだけの作品群となっているということは、売り上げや人気があったのだと想像できる。

 

今回はその中でもメインとも言える、プレステ三部作。

 

筋肉番付vol.1〜俺が最強の男だ!〜
(プレイステーション)

 

 

 

 

 

 

筋肉番付vol.2〜新たなる限界への挑戦!〜
(プレイステーション)

 

 

 

 

 

 

筋肉番付vol.3〜最強のチャレンジャー誕生!〜
(プレイステーション)

 

 

 

 

 

 

の3作品をご紹介したいと思う。

 

 

いずれも爪が削れるほどにやり込んだゲーム達だ。

 

 

 

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筋肉番付Vol.1

 

 

 

シリーズはここから始まった。

記念すべき第一作目である。

 

発売日 1999年12月16日
発売元 コナミ

 

 

用意された種目は、まさしく番組の目玉であったものばかり。

全8種と決して多くはないが、それでも巨大跳び箱やショットガンタッチなどを自らが操作して体験できるという時点で私は狂喜乱舞だった。

 

また、それぞれの種目のゲームシステムはこの時点でほぼ完成されており、Vol.3までほぼ一貫している。

それだけ練られたシステムだったと今でも思う。

 

基本的に、的抜き系のコントロールが要求される種目はタイミングが命。

コース+高さ(パワー)+コントロール(ミート)という直感的に分かりやすい操作方法となっていた。

野球もサッカーも、見せ方を変えることで違う種目として成立させつつ本質は共通しているという塩梅は、目新しさと取っつきやすさをバランス良く取り入れてたのだなと感じる。

 

また、跳び箱などの助走が必要な物は基本的に連打。

それも1ボタンでは無く、○△□の3ボタンが全て対象になっている。

そして踏切、あるいはボタンを押すという動作に×ボタンを振ることでスピードを落とさずに最適なタイミングで!という競技らしさを演出することに成功している。

 

特に、先に有名所として挙げたモンスターボックス、ショットガンタッチ。

前者は踏み切る位置、そして飛ぶ角度。

後者はボタンを押すタイミングとダイブするタイミング。

実際の競技宜しく、身体能力だけではクリアできない技能的な部分を再現している。

 

当時の私は、これに熱中し続けた。

隠れキャラを全員出すなど朝飯前。

全ての競技で世界新記録を出すほどにのめり込んでいた。

 

しかし、さすがに8種目では飽きが来る。

 

そんなときに発売されたのが、Vol.2だったのだ。

 

 

 

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筋肉番付Vol.2

 

 

発売日 2000年3月23日

 

 

前作から僅か4ヶ月。

異例のスピードで発売された続編。

私は自力で買うお金がない小学校低学年だったため、プレゼントとしてもらえるまでもう少し期間が空いた。

 

この2作目、実はとてもクセ者である。

 

筋肉番付オタクである私の評価だが、どうにもマイナーな種目ばかりだ。

番組でも何回放送されたのか、というレベルの競技が集まっている。

もちろんVol.1に漏れた有名な種目も搭載されては居る。

トスバッティングで的を射る「スプレーヒッター」や、バスケットのフリースロー形式で9つのリング全てにゴールを決める「9フープス」などはメジャー種目と言って良いだろう。

また後に看板競技の一つとなる「ビーチフラッグス」が採用されたのも興味深い。

 

しかし、キックターゲットの長距離狙撃版と言える「ロングシュート」などは放送で見た記憶すら微かにしか残っていない。

 

極めつけは、決してメジャーではないが今Youtubeで映像にしても話題になるであろう希代のおバカ種目。

その名も「バック転50m走」である。

 

 

これに関しては、Youtubeの映像をご覧いただきたい。

 

 

 

画がシュール、動きもシュール、真剣だからなおさらシュール。

 

この競技をゲーム化したこと、この一点だけでもVol.2は買う価値があるだろう。

 

 

 

 

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筋肉番付Vol.3

 

 

さて、真打ち登場。

プレステシリーズ最終作にして集大成。

それが、Vol.3だ。

 

 

3作とも遊び尽くした私がなぜ真打ちと呼ぶか。

それに足る根拠は沢山ある。

 

まず、収録された種目数。

17種目にも及び、しかも初期から解放されているのは僅か7種目。

そのボリュームはVol.1とVol.2の合計に等しい。

 

また種目の多さもそうだが、ゲームシステムの根本的な見直しが個人的には大きい。

 

過去2作品では、競技を単体で遊ぶか全て通したランキング戦で遊ぶか、どちらかしか選べなかった。

全ての種目を行うのだから、野球選手の古田敦也がキックターゲットをするという矛盾した状況が強制されてしまっていた。

もちろんこれをゲームだから、という夢の共演の一言で終わらせることも出来る。

 

しかし、それでは筋肉番付オタクは納得できないのだ。

やはり異種格闘をするのならば、モンスターボックスやショットガンタッチといった緻密に構成された全員にチャンスがあるスポーツマンNo.1の種目がふさわしい。

 

Vol.3では十分な種目数を収録した結果、スポーツマンNo.1決定戦モードが独自に搭載された。

実際とほぼ同じ7種目を連続で戦い、結果を競う。

 

そしてそこで得た賞金で、各競技に特化したストラックアウトなど番組本編の競技をアンロックしていくというシステムへと変更された。

 

これ、オタクにはたまらないんですよ。

 

なにがいいってまずその7種目のチョイス。

分かる人はごく一部だろうが、羅列してみよう。

 

ビーチフラッグス
モンスターボックス
クイックマッスル
デッドマンズドロップ
サーティー
ザ・ガロンスロー
ショットガンタッ

 

いやもう非の打ち所のない構成だ。

種目の順番まで再現されているという素晴らしさ。

 

もちろん単体競技も何度も遊んだが、やはりこのNo.1モードがとにかく楽しかった。

 

特にモンスターボックスは、ロイター板と跳び箱の距離を1cm単位で決められるというこだわり。

実際の番組の緊迫した場面で、ケインや池谷がロイター板の位置を調整していた光景、私は脳裏にずっと残っている。

それが再現できることは、傍から見たらどうでもよくても私からしたら欠かせない要素なのだ。

 

 

 

このように、方向性やモードの構成を調整しつつ、常に新作では私を楽しませてくれたゲームシリーズ。

それが筋肉番付シリーズだったのだ。

 

 

 

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蛇足

 

 

 

読んで伝わったかもしれないが、筆者が一番気に入っているのがVol.3だ。

もしプレイしてみたい方が居たら是非おすすめしたい。

正直、Vol.1や2は懐古というかメモリアル的な扱いで構わない。

もちろんリリース当時は凄かったのだ。

 

だが、それら全てを過去にするほどにVol.3の完成度は高かった。

 

おそらく今プレイしても泥沼のようにはまって抜け出せないだろう。

 

 

このゲーム、世界記録の更新がかなり難しい。

よほどやり込まなければ更新できないあたり、予想だがここに難易度の基準を置いている気がする。

 

その更新を目指すも良し。

更なる高みを目指すも良し。

友達を誘って盛り上がるも良し。

 

一人でストイックに、周囲とカジュアルに。

両面ボリュームたっぷりに遊べること間違いなし。

 

ニッチなジャンルだ。

しかし私にとってはまごうこと無き名作なのである。

 

 

 

ああ、私も筋トレしなくては。

 

 

 

 

 

 

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