緊急事態宣言とパチンコ屋、自粛とバッシング。パチンコ店員とブロガー目線でお話しする

 

 

コロナの影響により緊急事態宣言がついに全国に適応されたのが4/16。

私の働いているホールもつい先日、自粛がスタートした。

 

けれどもニュースやネットを見渡せば

・この時期に新台に遊戯客が殺到(シンフォギア2)

 

・ブロガーやYoutuberがこの時期の実戦コンテンツで大批判

 

という事態になっている。

 

この事態をブログの書き手として、そしてパチンコ屋で働く店員として色々思うところがあるので語ってみたい。

 

 

 

 

スポンサーリンク

なぜ自粛が進まないのか

 

まずは、なぜ遊戯客が減らないのか。

 

この言い方に関してはそもそも正確では無い。

私の勤務する周辺では軒並み稼働率が低下している。

 

おそらく平常時の50~60%だろう。売り上げも当然下がる。

 

それでも逆に言えば半分は居るということだ。

なぜそうなるのか、店員として見えてきた点がいくつかある。

 

①他に趣味が全くない人が居る

 

 

パチンコスロットは、本能に強く根ざした遊戯だ。射幸心は人の心を焦がし、壊していく。

もちろんそれが悪いこととは言わない。筆者だってパチスロを趣味としている。

 

だが、それ以外の趣味が全くない、という人間が一定数居るのは、ホールで働き始めて得た知識だ。

 

仕事終わりに必ずホールへ。休日は朝からホールへ。そんな顔なじみの客が、それなりの人数で存在している。

人の趣味に口を出すつもりは全くない。

だが、人の生き死にが関わりかねないコロナの現状にもかかわらずホールへ向かうという行為。それが行われるということは代替行為がないという可能性が高い。

 

更に言えば、仕事終わりに必ず遊戯しに来る上に、パチンコやスロットを打ちながらスマホゲームを楽しむ人も少なくない。

個人的にはどちらかに集中した方が楽しいのでは無いかと思う。そして実際、遊戯する手を止めてスマホに熱中する人も居る。

 

ここまで来ると強烈な習慣であり、とりあえずホールへ行く、とりあえずなんか打つ。そんな感覚になっているのだと思う。射幸心の刺激も欲しいが当たらないときの退屈も凌ぎたい、という結果がこの遊戯スタイルなのではと考えている。

逆に言えば、それほどまでに打たずには居られない人が実は少なくないと言うことだ。

 

②危険性の軽視

 

 

現状、パチンコ屋はガラガラだ。

 

政府が言うところの「三密」にはならないから大丈夫。そんな考えの人も多い。

もちろん感染リスクは高くない。正直なところ、営業していても弊ホールから出る可能性は低かったと思う。

 

だが、この手の話は可能性が高い低いで語ってはいけない。可能性がある限り控えるべきだと考えている。そしてそれを国単位で行うことで、終息が早まるようにと宣言が出されたのだ。

 

しかし一個人として自分は感染しないだろう、という人が多いのはどうしようもないことなのかもしれない。

 

スポンサーリンク

この時期に実戦コンテンツを出すということ

 

 

あるYoutuberが炎上した、らしい。らしいというのは、筆者はこの方を知らなかったからだ。

軽く調べてみたところ、桜鷹虎という方らしい。

 

 

この動画がとかく燃える燃える。

再生数は確かに伸びるだろうが、最近Youtubeはこの手の再生に対して収益を絞る方針が強いのでお金になるかは分からない。

他にも新台実戦をブログで書いて炎上している、という話もちらほら聞く。

 

ここからは完全に個人的な意見になる。

 

おそらく、ユーザーに愛されている人は批判をねじ伏せるだろう。

特にブロガーはリピーター読者が多いこともあり、炎上しても特に問題は無いと思う。またブログは炎上とバズの区別が付きづらく、ここでついたPVはドメインパワーや報酬へと変化する。

 

Youtubeは先に挙げたとおり、収益を取り消される可能性が低くない。

しかし、動画は作り手から探す人だけで無く、見たい内容から探す人も多いためシンフォギア2のような新台に関しては数週間後に普段通りのPVを獲得し報酬を得る、という流れも十分あり得る。

 

だが、ブランドに傷が付くのは間違いないだろう。

ここで筆者が断言する理由は、それを制作者が理解していないはずが無いからだ。つまりここでコンテンツを発表した人は、炎上に対して算段がある人がほとんどだと考えている。

燃えるも燃えないも、どちらにしても得という打算の元に打ち出したコンテンツ。

それをどう受け止めるかは閲覧者側の自由だ。

 

常識が無い人だと受け止めるもあり。

愛だと思い込むもあり。

無かったことにして今まで通り接するもあり。

 

その後の人気の変化を見れば、答えはいずれ見えてくるだろう。

 

スポンサーリンク

一業界人として

 

自分で言うのも恥ずかしいが、ホールで働いて生計を立てている以上業界の端くれに身を置いている物だと筆者は思っている。

だから仕事も真剣に取り組むし、いっちょ前に業界の行き先を憂いたりもする。

 

そんなことを考えている中で、今回の騒動は割と逆風だ。

 

パチンコスロットのイメージが好転するとは思っていない。

世間から悪いイメージを持たれても遊技者の急激な現象は起こらないだろう。

 

しかし長い目で見たときに、新規遊戯者を増やせるかというと非常に難しくなってくる。

業界そのもののクリーンさをしっかりとアピールし、多少の痛手を負ってでも生存を賭けて戦う業界にとって、

 

・営業を続けるホール

・遊戯を続ける客

 

は反勢力に近い物がある。

開けなくては潰れてしまうホールがあるのも分かる。営業していたら遊戯してしまう気持ちも、ギリギリ理解できなくは無い。

筆者は自分や家族の健康を損なう危険を冒してまで遊戯しようとは全く思わないが。

 

それでも、この状況で遊戯や営業をすることは業界全体にとっては全くプラスになり得ない。

それをコンテンツとして発表し炎上することもまた然りだ。

 

遊戯者の意思を、ホールは止めることが出来ない。

一店員である私にはきっと何も出来ない。

 

だが、こういう視点でモヤモヤ悩んでいる人が居ることも知って欲しい。

 

好きな業界だからこそ長く続いて欲しいし、もっと盛り上がって欲しいのだ。

だからこそ、今は全員で耐えるべきと判断し組合も必死に自粛を呼びかけている。

 

なんとか、この業界が再び隆盛を誇ることを祈って。

 

今は耐えよう。一段落したときに、みんなで楽しく遊戯するのだ。