このブログでも何度か触れているが、筆者は小さめのパチンコ屋で働いている。
台数で言えば、パチンコスロット合わせて300台付近のお店だ。
一応チェーンではあるが小規模であり、なかなか大手と戦うのは大変。
そんな小規模ホールがどう戦っているのか。どう稼いでいるのか。
ここではユーザーの皆さんが知らない事実をこっそり教えます。
小規模ホールで立ち回る人、必見です。
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パチンコ屋は機械割よりも稼いでいる
まず大前提として、パチンコ屋の利益を整理してみよう。
最初に思いつくのは客側のマイナス差玉、差枚だ。
これはパチンコで言えばボーダーからいくつマイナスか。
スロットで言えば設定に応じた機械割から見込みを出すことができる。
だがこれだけではない。
換金ギャップというのも大きい収益の柱だ。
10000円投資、10000円分の出玉を客が獲得した場合、収支は+-0、とはいかない。
大体10%前後は店の利益となる。
1000円で50枚のメダルを貸出。
交換するときは55枚で1000円分とか56枚で1000円とか。
最近多いのは1000円で46枚貸し、52枚返しとかかな。
そのギャップが利益になる。
極論全台が+-0でも、投資金額×換金ギャップという利益を得ることが出来るのがパチンコ屋という業界だ。
だがまだまだ。
稼げるところはこれだけではない。
ここから、本題である
「小規模のパチンコ屋が稼ぐためにやってる」
秘策をお教えしよう。
リセットでも据え置きでもない!?
率直に凄いなと思った。
今までの自分の常識の中で、スロットの開店時の状態は
「据え置きorリセット(変更含む)」
だと思っていた。
天井が近ければリセットし、そうじゃなければ据え置き。
そうやって期待値を消している物だと。
だが違った。
取っていた選択肢は
「期待値が無い状態まで自力で回す」
という物だった。
聖闘士星矢であれば当たり中の閉店はリセットするのでは無く、ARTが終わるまで打つ。
500Gとか残ってても居残りして打つ。
リセットによる恩恵を与えないために。
笑ウせぇるすまんであれば、293Gを超えるまで打つ。
番長3は逆にリセットしてから朝一対決だけ消化しておく。
リセット恩恵のある機種はリセットせずに期待値が一番ない状態まで打つ
or
リセット恩恵を超えるまでは打つ。
この執念は凄い。
他の仕事もまだ残ってるのにART消化に一時間かけてたりするからね。
出ても一切嬉しくないスロットを淡々と打ち続ける苦痛ったら。
上乗せすればするだけ残業ですよ。
この執念により、メーカー発表の期待値よりも多くの利益を出すことが出来る。
実際、役職達は出玉率が90%に達すると
「取れてないなあ・・・」
と感じるようだ。
辛いと言われる機種の設定1でも96%とかなんだけどね。
今後はパチンコでも「遊タイム」の処理方法がこのようになるホールは少なくないだろう。
まあリセットかけるだけのホールがほとんどだとは思うけど。
そんなややこしい恩恵はないから基本はリセットだと思うけど、例えばエウレカHi-Evoみたいな遊タイムをスルーする可能性が高い機種などはあえて遊タイムスルーまで処理、という可能性もある。
是非気をつけて欲しい。
いつまでたっても天井もCZも来ない、なんてお店は夜な夜な店員がぶん回してる可能性が高い。
パチ屋も厳しい時代
こちらの記事でも書いたように、現代のパチンコ屋の経営は非常に厳しい。
そんな中、チェーンは得てして一日当たりの利益ノルマがあったりする。
これが非常に難しい話で、稼働率じゃ無いんだよね。
あるいは月ごとのノルマであれば、出す日取る日。
いわゆる強い日と回収日を設けて客層を獲得したり、多少設定を甘く使っても稼働率上がったから良し、っていう戦略が立てられるんだけど一日ごとにノルマがあったらそんなことしてられない。
毎日客から搾り取りながら、ただただその日のノルマを超えていくだけ。
戦略が何も立てられないんですよ。
たぶんそんな苦境に喘いでるホールは少なくない。
その上遊技人口も年々減ってきている。
1GAMEぐらいじゃない?
遊技人口の拡大に本気で取り組むって公言してるの。
そんな状況なので仕方が無い。
遊技人口が減る
↓
設定を入れる余裕が無くなる
↓
勝つ可能性が下がる
↓
遊技人口が減る
という負の連鎖に入ってますから、この業界。
赤テンさんももう見切るかもって言ってたし。
なのでこういう事例に出会っても文句を言わないであげてください。
そして設定が入っているお店には感謝しましょう。
間違ってもベガ立ちとか張り付きとかくそみたいな事しちゃ駄目よ。
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